元気パンダの漢方日記
国際中医師の資格を持つ薬剤師が、漢方医学の知見や日々の出来事、趣味のパンダコレクションの紹介をするブログです。






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漢方薬解説「酸棗仁湯」

皆さん、こんにちは。漢方薬解説第18弾は「酸棗仁湯」です。

酸棗仁湯は日本でも有名な漢方医学の古典「金匱要略」に記載されている
漢方薬です。日本では数社から、錠剤や顆粒として発売されています。
下記の写真はイスクラ産業から発売されている「酸棗仁湯錠」です。

酸棗仁湯


効能効果は「心身がつかれ弱って眠れないもの」です。
もともとの金匱要略には「虚労、虚煩し眠るを得ざるは、酸棗仁湯これを主る」
と記載されています。
主薬は名前の通り酸棗仁です。酸棗仁は肝血を養い心神を安定させる効果が
あります。煩燥を除く知母、肝の気血を巡らせる川弓、心神を安定させる茯苓、
諸薬を調和させる甘草を配合しています。
前回紹介した「天王補心丹」同様に不眠症によく使われますが、天王補心丹
が「心・腎」に働くのに対して、酸棗仁湯は「心・肝」に働きます。
よって、酸棗仁湯は肝血が不足して、虚熱が生じたために眠れない方に効果
的です。
酸棗仁湯や天王補心丹、帰脾錠などは虚証タイプの不眠に使いますので、
イライラが強い実証タイプには向いていません。実証タイプ(心火・肝火)には
黄連解毒湯、三黄瀉心湯、黄連温胆湯、牛黄清心丸などを使います。
体質に合わせて漢方薬を使い分けると良いと思います。

さて、イスクラ産業の酸棗仁湯錠は、酸棗仁の量(比率)が非常に多い事が
特徴です。よって、虚証でも実証でも、安神作用を強化したいときに、錠剤の
量を調節して併用しやすく、好評です。
酸棗仁湯は寝つきを良くする力は病院の睡眠薬より弱いですが、眠りを深く
して睡眠の質を良くする効果が優れているようです。
また、睡眠薬のように朝に薬が残ってボーっとするような副作用や依存性も
ありませんので、安心して服用できます

酸棗仁湯は「穏やかに睡眠の質を良くして、依存性がない漢方薬」です。

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国際中医師の資格を持つ薬剤師が、日々の漢方相談で感じたことを通じて、正しい漢方医学の知識の普及を目指しています。また、趣味で集めているパンダコレクションも紹介する、楽しいブログです。
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