元気パンダの漢方日記
国際中医師の資格を持つ薬剤師が、漢方医学の知見や日々の出来事、趣味のパンダコレクションの紹介をするブログです。






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漢方薬解説「血府逐淤丸」

皆さん、こんにちは。漢方薬解説第15弾は「血府逐淤丸」です。

血府逐淤丸は中国の清の末期に「王清任」という有名な漢方医が創作しました。
中国では淤血治療の代表的な処方として教科書に載っており、日本でも小粒の
丸薬で発売されています。

血府逐淤丸


効能効果は「中年以降又は、高血圧傾向のあるものの次の諸症:頭痛、頭重、
肩こり、のぼせ、動悸」です。以前に紹介した「冠元顆粒」と同じ効能効果です。
血府逐淤丸と冠元顆粒は淤血を改善する効果は共通していますが、処方内容
はかなり異なります。血府逐淤丸は活血化淤作用のある桃仁、紅花を主薬に、
養血活血作用のある四物湯を配合し、さらに肝気の巡り良くする四逆散、薬草
を上下に導く桔梗、牛膝を配合しています。
冠元顆粒よりは薬草の種類が多く、理気活血作用が少し強くなっています。
冠元顆粒が温性なのに対して、血府逐淤丸は平性という違いもあります。

血府逐淤丸を創作した王清任は、淤血治療の新境地を開いた名医で、淤血を
脳、胸部、腹腔内、四肢など部位ごとに分けて、様々な淤血の治療薬を創作
しました。血府逐淤丸は胸部の淤血の治療薬として作られましたが、現在は
心臓疾患のほかにも、婦人科疾患(生理不順、生理痛、子宮内膜症、卵巣嚢腫、
子宮筋腫など)脳疾患(脳梗塞、慢性頭痛など)生活習慣病(高血圧、糖尿病、
動脈硬化など)などに幅広く使われています。
非常にバランスがよく完成度の高い処方なので、淤血の改善に長期に使う
ことができます。

血府逐淤丸は「完成度の高い、淤血治療の代表漢方」です。

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