元気パンダの漢方日記
国際中医師の資格を持つ薬剤師が、漢方医学の知見や日々の出来事、趣味のパンダコレクションの紹介をするブログです。






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アレルギーの漢方治療(総論)

皆さん、こんにちは。マイドゥーコラム第7弾は2003年9月号、10月号の「中国漢方とアレルギー①、②」を加筆訂正したものです。

私たちの身のまわりには、体に合わない食品や環境ホルモン、ダニ,ほこり、花粉などアレルギーの原因になる物質が数多く存在しています。体内の免疫細胞のバランスが取れているときにはアレルギー症状はおきませんが、ストレスや不摂生などにより免疫のバランスが崩れると、過剰な反応が起きてアレルギー疾患になると考えられています。アレルギー疾患は数多くありますが、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、喘息、花粉症などが広く知られています。
アレルギー疾患は皮膚粘膜の抵抗力、腸管や胸腺の状態、自律神経のバランスが関係が深いと考えられています。
漢方医学(中医学)で考えると、皮膚粘膜の抵抗力は衛気、腸管の状態は脾気、胸腺の状態は腎精、自律神経のバランスは肝気と関係があります。また、漢方医学では「血液が良く流れると風(アレルギー)は自然に消滅する」という考え方があります。つまり五臓の働きが健全で血液がサラサラであれば免疫のひずみが起きにくく、アレルギー疾患になりにくいと考えられます。
ところで、アレルギー体質の改善という観点からみると、日本で独自に発展した一貫堂(いっかんどう)医学の治療法は大変効果的です。
一貫堂医学ではアレルギー物質が体内で何らかの毒(熱)になり、気血の流れを乱して発病すると考えています。そして患者の体質を①解毒証体質(げどくしょうたいしつ)②臓毒証体質(ぞうどくしょうたいしつ)③淤血証体質(おけつしょうたいしつ)の3つのタイプに分けています。
解毒証体質は、小児期、青年期、壮年期の各年代別に分けて、それぞれ柴胡清肝湯(さいこせいかんとう)、荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)、竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)を使います。臓毒証体質は防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)を使い、淤血証体質は通導散(つうどうさん)を使います。
一貫堂医学では、外見や症状から、解毒証体質、臓毒証体質、淤血証体質のいずれか(混合型もある)を判断して、上記の5つの漢方薬を自在に組み合わせて、排毒(デトックス)を主とした治療をします。
私のアレルギー疾患の漢方治療は、一貫堂医学と中医学を融合させて体質診断を行っています。一貫堂医学の5処方で排毒して、中医学の考え方で五臓のバランスを整えると、大変良い効果があります。
西洋医学ではアトピー性皮膚炎は皮膚の病気としてステロイドなどの外用剤で治療することが多いですが、慢性に経過すると効果がないばかりか副作用が出ることもあります。
アトピー性皮膚炎やアレルギー疾患は体質の異常による病気と考えて、正しい食生活と上記のような漢方治療による体質改善を行うことをお薦めします。


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国際中医師の資格を持つ薬剤師が、日々の漢方相談で感じたことを通じて、正しい漢方医学の知識の普及を目指しています。また、趣味で集めているパンダコレクションも紹介する、楽しいブログです。
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