元気パンダの漢方日記
国際中医師の資格を持つ薬剤師が、漢方医学の知見や日々の出来事、趣味のパンダコレクションの紹介をするブログです。






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男性不妊の研修会

皆さん、こんにちは。

一昨日、東京で不妊症専門講座の勉強会がありました。今回のテーマは男性不妊でした。先日、大阪の不妊カウンセラー学会での石川智基先生の話を聞いていたため、より深く学ぶことができました。

まず、一般精液検査の基準の話がありました。一般精液検査はこれ以下だと自然妊娠が難しいといわれている基準ですが、絶対的な数値ではないようです。また、体調などで非常に変動しやすく、最低でも2回、できれば3回以上の検査結果をもとに判断することが理想的と言われています。2010年に改定された、最新のWHOの精液検査の正常値は下記のようになっています。

精液量1.5ml以上
精子濃度1500万/ml以上
総精子数3900万以上
運動率40%以上
正常形態率4%以上(奇形率96%未満)
総運動精子数(総精子数×運動率)1560万以上


男性不妊の原因は精液に異常がある場合が多いですが、性機能障害(セックスレス)や器質性疾患も見られます。

★性機能障害:性欲障害・勃起障害・射精障害(不射精、逆行射精)など
★精液異常:乏精子症・無精子症・精子無力症・精液不液化・奇形精子症・精子死滅症・膿精症など
★生殖器器質性疾患:先天性無睾丸症・睾丸発育不全・隠睾丸・精索静脈瘤・尿路奇形・輸精管閉鎖など


その他に糖尿病や肥満などの生活習慣病、ストレス、睡眠障害、性感染症、免疫異常、手術後遺症や薬物などによる医原性の原因などがあげられます。

さて、男性器の構造を考えると、精子を作る精巣、精液(精奨)を作る附属腺(前立腺、尿道球腺、精嚢腺)、精子や精液が通過する精子輸送路(精巣輸出管、精巣上体、精管、射精管、尿道)のどこに問題があるかを考慮する必要があります。漢方医学はそれぞれの原因に合わせて良い漢方薬がありますが、原因が特定できなくても一定の効果を得ることができます。

普段の薬局店頭での漢方相談では、男性側の検査を行っていないケースが良くあります。また、検査を行っていても一般精液検査を1回~2回行っている程度で、原因となる疾患の診断まで行っているケースは少ないです。これは、前述の石川智基先生が言われるように男性不妊の専門医が非常に少ないということにあると思います。

一般精液検査と問診だけでも、精液の量と精子の数のバランス、直進運動率による精子の元気さ、白血球数による炎症の有無、生活習慣による酸化ストレスの度合い、体質による精子輸送路の通過状況の推測、ストレスによる勃起能力の程度などを推測することは可能です。

全身症状と男性器の特長を合わせて弁証を行いますが、虚症には精気不足、脾腎陽虚、陰虚火旺のタイプが多く、実証には肝気鬱結、下焦湿熱、淤血のタイプが多く見られます。体質に合わせた漢方薬と食養生などの生活習慣病の改善で、精子の質は必ず良くなると思います。

漢方相談の際はぜひご夫婦でご来店ください。

テーマ:健康 - ジャンル:ヘルス・ダイエット

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国際中医師の資格を持つ薬剤師が、日々の漢方相談で感じたことを通じて、正しい漢方医学の知識の普及を目指しています。また、趣味で集めているパンダコレクションも紹介する、楽しいブログです。
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