皆さん、こんにちは。漢方薬解説第9弾は「星火温胆湯」です。
星火温胆湯の効能効果は「胃腸衰弱者の不眠、神経症」です。
星火温胆湯は黄連温胆湯という漢方薬に酸棗仁を加味した処方です。
黄連温胆湯は胃腸を整え、体内の余分な水毒(湿熱)を排泄する効果が
あります。酸棗仁は、不眠症によく使われる薬草です。
また、名前のとおりに胆(きも)を温めるという意味もあります。漢方
医学では「胆は決断を主る」という考えがあります。胆が弱い方は驚き
やすく、精神不安になりやすい、と考えられています。
以上より、星火温胆湯は胃腸を整え、不安感を改善する効果があります。
よって、自立神経失調症、不眠症、めまい、吐き気、うつ、統合失調症
などに効果的です。
星火温胆湯には水毒(湿熱)を改善する効果もありますので、肥満症、
メタボリックシンドローム、多嚢胞性卵巣などにも効果があります。
さて、黄連と酸棗仁が入っていない「温胆湯」という処方も発売されて
います。星火温胆湯と同じような効果がありますが、不安を除く効果や
不眠を改善する力は少し弱いです。しかし、処方内容がシンプルな為、
幅広く使うことができます。
星火温胆湯は45包入(15日~22日分)で4893円、90包入(30日~45日分)
で9177円になります。
星火温胆湯は「胆を温め、不安を取り除き、不眠症を改善する漢方薬」です。