元気パンダの漢方日記
国際中医師の資格を持つ薬剤師が、漢方医学の知見や日々の出来事、趣味のパンダコレクションの紹介をするブログです。






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アトピー性皮膚炎と漢方薬①

皆さん、こんにちは。

小島薬局漢方堂でお渡ししている「疾患別漢方解説」の第16回テーマは、「アトピー性皮膚炎と漢方薬」です。

1、アトピー性皮膚炎とは
アトピー性皮膚炎の定義は、「増悪・寛解を繰り返す、掻痒のある湿疹を主病変とする疾患であり、患者の多くがアトピー素因を持つ」となっています。アトピー性皮膚炎の診断基準は以下になります。
①かゆみがある
②湿疹の状態と広がり
ⅰ)皮疹は湿疹病変
•急性病変としては、紅斑、湿潤性紅斑、丘疹、漿液性丘疹、鱗屑、痂疲になる。
•慢性病変としては、湿潤性紅斑、苔癬化病変、痒疹、鱗屑、痂疲になる。
ⅱ)分布
•左右対称性であり、好発部位としては前額、眼囲、口囲、口唇、耳介周囲、頸部、四肢関節部、体幹になる。
年齢による特徴としては、下記になります。
乳児期:頭、顔にはじまりしばしば体幹、四肢に下降。
幼少時期:頸部、四肢屈曲部の病変。
春思期・成人:上半身(顔・頸・胸・背)に皮疹が強い傾向。
③慢性・反復性の経過
乳児期(1歳未満)では2ヶ月以上、その他では6ヶ月以上を慢性化とする。
このうち、①、②および③の項目を満たすものを、症状の軽重を問わずアトピー性皮膚炎と診断します。
★重症度のめやす
軽 症:面積にかかわらず、軽度の皮疹のみみられる。
中等症:強い炎症を伴う皮疹が体表面積の10%未満にみられる。
重 症:強い炎症を伴う皮疹が体表面積の10%以上、30%未満にみられる。
最重症:強い炎症を伴う皮疹が体表面積の30%以上にみられる。
★また、診断の際に参考にするものとしては、次のようなものがあります。
家族歴 (気管支ぜんそく、アレルギー性鼻炎・結膜炎、アトピー性皮膚炎)
合併症 (気管支ぜんそく、アレルギー性鼻炎・結膜炎)
アトピー皮膚 (鳥肌のように、毛穴に一致してブツブツができている)
血清IgE値の上昇 (血液検査による)

2、アトピー性皮膚炎の原因
アトピー性皮膚炎は、一般に「アレルゲン」によって肌がアレルギーを起こしているためと
いわれています。アレルゲンなどの刺激により肌がかゆくなり、肌をかきむしると肌があれ、またかゆみがおきます。このような悪循環によって、かきむしられた肌が再生する前に再びかきむしられ、肌が像の皮膚のように硬くごわごわした皮膚へと変質してしまいます。
遺伝的素因、食生活の乱れと農薬・食品添加物、腸管免疫能の低下、ストレスなど様々な要因が複雑に関係しますので、一つの理由に特定することは難しいようです。

3、西洋医学と漢方医学のアトピー性皮膚炎の考え方の違い
西洋医学ではアトピー性皮膚炎を皮膚の病気と考えています。ですから、ステロイド軟膏やワセリンを皮膚に塗ることを治療の中心とします。一方、漢方医学では「皮膚は内臓の鏡」と考えます。
確かにステロイド軟膏を塗ると、短期的には皮膚がきれいになります。しかし、ステロイド軟膏を長期に使うと皮膚が萎縮して色素沈着がおこりかえって治りにくくなります。また、副作用を恐れて急に中止するとリバウンド現象がおきて以前より悪化するという悪循環に陥ることがあります。
私たちの皮膚はカバンではないので、油やクリームを塗ってもきれいにはならないのです。漢方医学では五臓六腑のひずみを改善して、肝臓の解毒能を高め、血液を浄化することで、根本から体質改善することを重視しています。

次回は具体的な漢方治療についてアップします。

テーマ:健康 - ジャンル:ヘルス・ダイエット

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国際中医師の資格を持つ薬剤師が、日々の漢方相談で感じたことを通じて、正しい漢方医学の知識の普及を目指しています。また、趣味で集めているパンダコレクションも紹介する、楽しいブログです。
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