元気パンダの漢方日記
国際中医師の資格を持つ薬剤師が、漢方医学の知見や日々の出来事、趣味のパンダコレクションの紹介をするブログです。






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排尿障害と漢方薬①

皆さん、こんにちは。

小島薬局漢方堂でお渡ししている「疾患別漢方解説」の第14回テーマは、「排尿障害と漢方薬」です。

1、排尿障害とは
排尿障害とは、なんらかの原因で排尿の困難を認めるものをいいます。排尿障害は排尿困難や残尿感などの排出障害と、頻尿や尿失禁などの蓄尿障害、感染症の3つに分けられます。
その中でも頻尿、尿失禁、排尿困難が排尿障害の3大症状といわれています。頻尿とは一般におしっこが近いといわれる症状です。成人の平均排尿回数は日中4~6回ですが、日中に8回以上あれば昼間頻尿といい、就寝後に1回以上トイレに起きれば夜間頻尿といいます。尿失禁とは、排尿を我慢できなかったり、本人の意思に反して尿が漏れてしまうことです。 排尿困難とは尿が出にくい状態で、1回の排尿に50秒以上かかる、 尿に勢いがなく途中で止まってしまう、力まないと尿が出にくい、残尿があるなどの症状があります。

2、排尿障害の原因
排尿障害の原因としては、腎機能の低下、抗利尿ホルモンの異常、前立腺肥大症、尿失禁、過活動膀胱などが知られています。
腎機能低下:多くは老化によって尿の製造や貯蔵、排出のコントロール力が低下し、様々なおしっこのトラブルを招きます。
抗利尿ホルモン異常:尿管内の水分を体内に再吸収させる抗利尿ホルモン・バソプレシンは、通常は睡眠中に多量に分泌されるため、睡眠中に水分が体内に吸収され、夜間の尿意が少なくなります。しかし、加齢などの原因でバソプレシン分泌が乱れると、睡眠中に水分が再吸収されず、膀胱に尿がどんどん蓄積され、夜間に頻繁な尿意を感じることになります。
前立腺肥大症:男性の尿管の周囲を取り巻くように存在する前立腺が、加齢とともに機能が低下して、低下した機能を補うために体積が肥大化します。この肥大することで起きる排尿障害を前立腺肥大症と呼びます。一般的に80歳までに80%の男性が前立腺肥大症になるといわれています。
尿失禁:尿失禁は不随意に尿が漏れる状態で、高齢者や女性の方に多く見られます。膀胱の粘膜や括約筋が委縮するために、くしゃみや咳、しゃがんだ時など腹圧が高まった時に尿が漏れてしまいます。女性の尿失禁の80%はこの腹圧性尿失禁です。また、常時尿が漏れるような真性尿失禁。尿意を抑制する神経の働きが低下して起きる切迫性尿失禁があります。
過活動膀胱:過活動膀胱は「急に我慢できないような尿意が起こる」「トイレが近い」「急にトイレに行きたくなり、我慢ができず尿が漏れてしまうことがある」などの症状を示す疾患です。過活動膀胱には、脳と膀胱を結ぶ神経のトラブルで起こる「神経因性」のものと、それ以外の原因で起こる「非神経因性」のものがあります。しかし、何らかの原因で膀胱の神経が過敏にはたらいてしまう場合や、原因が特定できない場合もあります。この原因の特定できないものや加齢によるものが、実際には最も多く存在しています。

3、西洋薬と漢方薬
排尿障害は様々な原因がありますが、加齢による機能低下など原因が不明のものもあります。感染症や前立腺肥大のように原因がはっきりとしていて、抗生物質や手術などが有効な場合は、西洋薬は良い効果があります。一方、腎機能低下や過活動膀胱、尿失禁のように加齢によるものや原因が不明のものは漢方薬が得意とします。腎機能を高め、アンチエイジングをすることは漢方薬の得意分野の一つです。

次回は具体的な漢方治療についてアップします。

テーマ:健康 - ジャンル:ヘルス・ダイエット

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