元気パンダの漢方日記
国際中医師の資格を持つ薬剤師が、漢方医学の知見や日々の出来事、趣味のパンダコレクションの紹介をするブログです。






スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

更年期障害と漢方薬②

皆さん、こんにちは。

今回は「更年期障害と漢方薬」の続きです。

5、更年期障害の漢方治療
更年期障害の本質のホルモン分泌の低下は、漢方医学では「腎虚」と考えています。「腎虚」になると、腎とつながりが深い骨、生殖、排尿、耳、歯、髪などに症状が現れますので、骨粗鬆症や膣の乾燥、性欲低下などの症状が現れます。一方、のぼせ、汗かき、動悸、肩こり、不安感、不眠などの多彩な症状は、漢方医では「肝気の鬱滞」と考えています。よって、更年期障害の基本的な治療方針は、肝と腎を整えて体質から改善することになります。症状がひどい方は、症状を直接改善する漢方薬も併用します。
・女性ホルモンの分泌減少による膣の乾燥、性欲減退、骨粗鬆症などがある方は、肝腎を補い女性ホルモンの減少を和らげる効果のある、婦宝当帰膠、杞菊地黄丸、瀉火補腎丸、二至丸などが効果的です。
・自律神経失調や神経症によるのぼせ、汗かき、動悸、不安感などがある方は、肝気のめぐりを良くする、星火逍遥丸、加味逍遥散、抑肝散などが効果的です。
・血行不良による頭痛、肩こり、血圧上昇、高脂血症などがある方は、血液をサラサラにする冠元顆粒、桂枝茯苓丸、芎帰調血飲第一加減などが効果的です。
体質に合わせて漢方薬を服用すると、更年期症状が和らぎ、骨粗鬆症や動脈硬化の予防もできます。

6、日常生活の注意
・良く噛んで腹八分目:ゆっくり噛んで食べることで過食を防止して、腹八分目で肥満を予防します。
・玄米や雑穀を主食にした和食にする:日本人には和食が合っています。主食は未精白の穀物にしましょう!
・黒く粘る食材を多く食べる:黒ゴマ、黒豆、ヤマイモ、昆布などの黒くて粘る食材を多く食べましょう。
・ストレスをためずによく笑う:「笑う門には福来る」、つまらないことに腹を立てないようにしましょう。
・日光を浴びて、適度に運動する:日光を浴びて適度な運動をすると血行が良くなり、骨が丈夫になります。

付)男性更年期について
今までは更年期といえば女性の問題であり、男性は70才を越えても生殖能力はあるのだから更年期は無い、と安易に考えられてきました。しかし、近年女性と同様に男性にも男性ホルモンの減少により生殖能力が低下し、さらにホルモンの欠乏に由来する種々の症状が出現する更年期障害が存在していることが理解される様になりました。これに社会的・心理的なストレスが加わって症状が悪化したり、長引かせたりします。
男性ホルモンの減少は非常に穏やかで、40代~50代にかけ徐々に減少していきます。その結果、疲労感、睡眠障害、不安感、うつなどの更年期症状が緩やかに現れます。また、男性特有な症状としては、性欲減退やインポテンツが見られます。
男性ホルモンの低下は、漢方医学では「腎虚」と考えます。男性更年期はうつ傾向で冷える方が多いので、腎を温める参馬補腎丸や八味丸などが効果的です。また、男性ホルモンを活性化するアリ製剤マカ製剤亜鉛製剤を併用するとより効果的です。血行不良による動脈硬化の心配がある人は、冠元顆粒松寿仙を併用すると効果的です。
男性更年期は専門病院では男性ホルモンを服用するようです。また、うつ病と診断されて抗うつ剤を服用している方もいます。いずれも副作用の心配もありますので、副作用が少なく根本から改善する漢方療法が適しているといえます。

テーマ:健康 - ジャンル:ヘルス・ダイエット

コメント

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

閲覧パンダ

天気予報


-天気予報コム- -FC2-

プロフィール

元気パンダ

Author:元気パンダ
国際中医師の資格を持つ薬剤師が、日々の漢方相談で感じたことを通じて、正しい漢方医学の知識の普及を目指しています。また、趣味で集めているパンダコレクションも紹介する、楽しいブログです。
■ご感想・お問合せはこちら
 panda@kojima-y.com

最近の記事

最近のコメント

検索フォーム

月別アーカイブ

カテゴリー

RSSフィード

リンク

その他の言語 Ver.2

携帯でもパンダ!

QRコード

ランキング!

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。