元気パンダの漢方日記
国際中医師の資格を持つ薬剤師が、漢方医学の知見や日々の出来事、趣味のパンダコレクションの紹介をするブログです。






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更年期障害と漢方薬①

皆さん、こんにちは。

小島薬局漢方堂でお渡ししている「疾患別漢方解説」の第13回テーマは、「更年期障害と漢方薬」です。

1、更年期障害とは
更年期障害とは、卵巣のはたらきが衰え停止するまでの期間をいいます。だいたい50歳前後に閉経を迎えるので、その前後の約10年間を更年期といいます。 閉経を境にして、生殖機能を担う卵巣ホルモンの分泌量が大きく変化しますので、体調にも大きな変化が訪れます。更年期障害は非常に個人差が強く、ほとんど症状のない方から、生活に支障がでるほど強い症状がでる方までさまざまです。また、もともとの性格にも影響されるため、人によってはとても強い症状がでることがあるのです。強い症状が出る人を更年期障害といっており、「更年期障害は、更年期にあらわれる多種多様の症候群で、器質的疾患に相応しない、自律神経失調症を中心とした不定愁訴を主訴とする症候群」と定義されています。一説では、日本人女性の半分以上に更年期障害の症状がでるといわれています。

2、更年期障害の原因
更年期障害の主な原因は、卵巣の機能低下によりエストロゲンの分泌が減少することです。また、閉経前後というのは家庭、子供、仕事などのストレスが強くなる時期にもあたることが多いため、そのストレスも更年期障害の原因となります。
ところで、更年期障害と同様の症状は両方の卵巣をとる手術をした後や子宮内膜症・子宮筋腫などで点鼻薬や注射によるホルモン療法の副作用としても生じます。閉経ではなくても一時的に卵巣の機能が低下すると更年期障害を生じることがあります。

3、更年期障害の症状
更年期はいろいろな症状が現われます。多彩な症状をおおまかに分けると、以下の4つがあります。
①膣の乾燥、性欲減退、骨粗鬆症などの女性ホルモンの分泌減少による症状。
②冷えとのぼせ、汗かき、ほてり、動悸などの自律神経失調による症状。
③不安感、落ち込み、焦燥感、不眠など精神神経症による症状。
④頭痛、肩こり、血圧上昇、高脂血症、肥満など血行不良による症状。

4、ホルモン補充療法について
更年期障害の最大の要因は女性ホルモンの低下ですので、病院では女性ホルモンの補充療法を行います。ホルモン補充療法はメリットとデメリットがあり専門家の間でも様々な意見がありましたが、最近の研究で様々な問題があることが発表されました。
「2002年7月、アメリカ国立衛生研究所は、エストロゲンとプロゲステロンを併用するホルモン補充療法は、メリットよりデメリットが大きいとして、進行中の臨床研究を中止する事を決定し、対象者にホルモン服用を中止するよう指示しました。今回の研究結果から、平均5.2年間の服用で、脳梗塞が41%増加、心筋梗塞が29%増加、エコノミークラス症候群などの静脈血栓症が2倍に増加、乳癌が26%増加、大腸癌が37%減少、骨折が24%減少することがわかりました。」
この研究は、ホルモン補充療法の効果を調べる研究のなかで最も確かな研究といわれています。このような副作用を考えると、更年期障害には副作用の少ない漢方療法が最も適しているといえます。

次回は具体的な漢方治療についてアップします。

テーマ:健康 - ジャンル:ヘルス・ダイエット

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