元気パンダの漢方日記
国際中医師の資格を持つ薬剤師が、漢方医学の知見や日々の出来事、趣味のパンダコレクションの紹介をするブログです。






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慢性肝炎と漢方薬①

皆さん、こんにちは。

小島薬局漢方堂でお渡ししている「疾患別漢方解説」の第12回テーマは、「慢性肝炎と漢方薬」です。

1、慢性肝炎とは
慢性肝炎は、何らかの理由で肝臓の炎症が6か月以上続いている状態をいいます。症状としては、疲れやすい、食欲不振などの軽い症状のことが多く、黄疸を示すことはきわめて稀です。無症状の場合も少なくありません。しかし、血液検査をすると肝機能に障害があります。このように、慢性肝炎の自覚症状は軽いことが多いのですが、この状態が数年から数十年続くと肝硬変に進み、さらに肝臓ガンになることがあるので、注意が必要です。

2、慢性肝炎の原因
慢性肝炎のほとんどはB型・C型肝炎ウイルスの感染が原因となっています。C型肝炎ウイルスは輸血をはじめ血液を媒介とした接触で感染し、C型肝炎にかかった人の3分の2が慢性肝炎へと進みます。B型肝炎ウイルスは輸血や性行為・出産時の母子感染などで感染し、B型肝炎ウイルスのキャリア(ウィルス保持者)の一部の方が慢性肝炎に進みます。しかし、肝炎ウイルス以外にも慢性肝炎の原因となる疾患は様々あり、脂肪肝・アルコール性肝炎・薬物性肝炎・自己免疫性肝炎・原発性胆汁性肝硬変などがあげられます。

3、C型肝炎について
ウイルス性肝炎は、ウイルスの型によってA型肝炎・B型肝炎・C型肝炎などに分けられています。このうち、慢性化して肝硬変に移行する可能性が高いのはC型肝炎です。C型肝炎には、肝細胞が次々に壊されていく「活動型」と、進行が緩やかな「非活動型」があります。活動型は肝機能検査でGOTやGPTの値が高くなりますが、非活動型の場合は肝機能検査ではほとんど異常がなく、C型肝炎の抗体が見つかるだけです。非活動型でも数年から数十年続くと肝硬変に進み、さらに肝臓ガンになることがあります。

4、インターフェロンについて
ウイルスに対する抵抗力をつける薬として、インターフェロンが注目されています。インターフェロンは肝細胞に直接働いてウイルスの増殖を防ぐと考えられていますが、血液中のウイルスの量が多い場合はほとんど効果がないことが知られています。C型ウイルスはⅠ型からⅤ型までありますが、日本人に多いⅡ型はウイルス量が多いため、あまり効果が認められていません。また、インターフェロンは副作用が多く、ほとんどの人に全身倦怠感が現れ、インフルエンザのような発熱、脱毛、白血球や血小板の減少、うつ病、間質性肺炎のような重い副作用が出ることもあります。
近年のインターフェロンは改良を重ねて以前よりも副作用は減っていますが、万能ではありませんので、過信することは危険です。

5、西洋薬と漢方薬の違い
西洋医学では、ウイルスの種類によって分類し、ウイルスを減らすことを目的としています。しかし、慢性化した場合に、肝臓を保護して肝機能を維持させる西洋薬は限られています。一方、漢方医学では肝炎の症状の程度や進み方は、ウイルスよりも、体の抵抗力や体質の違いに大きく影響されると考えています。ですから、免疫力を高めて、体質改善することで進行を防止することを得意としています。
ウイルスに感染しても、漢方薬で肝臓のレベルを十分に保っていれば、肝炎の進行を防止することができます。

次回は具体的な漢方治療についてアップします。

テーマ:健康 - ジャンル:ヘルス・ダイエット

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国際中医師の資格を持つ薬剤師が、日々の漢方相談で感じたことを通じて、正しい漢方医学の知識の普及を目指しています。また、趣味で集めているパンダコレクションも紹介する、楽しいブログです。
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