元気パンダの漢方日記
国際中医師の資格を持つ薬剤師が、漢方医学の知見や日々の出来事、趣味のパンダコレクションの紹介をするブログです。






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糖尿病と漢方薬①

皆さん、こんにちは。

小島薬局漢方堂でお渡ししている「疾患別漢方解説」の第8回テーマは、「糖尿病と漢方薬」です。

1、糖尿病とは

糖尿病は世界的に増えており、先進国では人口の五%もの患者がいると推定されています。日本でも予備軍を含めれば、国民の十人に一人に当たる千四百万人近くに達すると言われています。糖尿病には1型と2型がありますが、ここでは生活習慣病の2型を中心にお話しします。
糖尿病の典型的な症状は、口渇、多飲、多尿、体重減少などが知られていますが、実は大多数の方はほとんど無症状です。検診で血糖値が高く糖尿病を強く疑われる状態でも、自覚症状があまりないため、およそ半数の方が治療を受けていないと言われています。糖尿病の診断基準は以下になります。

A.①~③のいずれかに該当する場合には『糖尿病型』と判定
  ①:随時血糖値200mg/dL以上が確認された場合
  ②:早朝空腹時血糖126mg/dL以上が確認された場合
  ③:75g糖負荷試験で2時間値200mg/dL以上が確認された場合
B.別の日に検査して①~③の値のいずれかで『糖尿病型』が確認できれば糖尿病と診断
C.糖尿病型を示し、かつ下記のいずれかの条件を満たす場合は1回だけの検査でも糖尿病と診断
  1)糖尿病の典型的症状(口渇・多飲・多尿・体重減少)の存在
  2)HbA1c≧6.5%
  3)糖尿病網膜症の存在
  4)現在『糖尿病型』で過去に高血糖を示したデータがある場合など

2、糖尿病の原因

日本人は欧米人にくらべ、体質的に糖尿病になりやすいといわれていますが、それ以上に食事の欧米化や運動不足、 そしてストレスの強い社会環境が背景となっているようです。
糖尿病はインスリンというホルモンの働きが不足するために、血液中にブドウ糖があふれかえる病気です。インスリンの作用が不足するのには、①インスリンの分泌量が減ること、②インスリンに対する細胞の感受性が悪くなること、という二つの理由があります。

3、なぜ血糖値を下げるのか

糖尿病は徐々に進行し恐ろしい合併症をひきおこします。糖尿病の本当の怖さは、この合併症にあります。
糖尿病は典型的な生活習慣病ですので、食生活を改善し、肥満を防ぎ、予防することが大切です。血糖を下げる薬は効果は早いのですが、血糖値を下げているに過ぎません。血糖値が下がったことに安心して生活習慣の改善という根本治療を怠ると、糖尿病性腎証、糖尿病性神経障害(しびれ、壊疽など)、糖尿病性網膜症などの合併症が発症します。血液が砂糖水のような状態ですから、血管がもろくなり動脈硬化が進行して、脳や心臓の病気にもなりやすくなります。 

4、西洋薬と漢方薬の違い

西洋薬は血糖を下げる力は強いのですが、血液をきれいにして合併症を予防する方面は十分ではないようです。一方、漢方薬は血糖を下げるだけでなく、体質を改善して合併症の予防を行うことも重視しています。
糖尿病は将来の合併症を防ぐことが大切ですので、漢方薬による体質改善が有効なのです。

テーマ:健康 - ジャンル:ヘルス・ダイエット

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国際中医師の資格を持つ薬剤師が、日々の漢方相談で感じたことを通じて、正しい漢方医学の知識の普及を目指しています。また、趣味で集めているパンダコレクションも紹介する、楽しいブログです。
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