元気パンダの漢方日記
国際中医師の資格を持つ薬剤師が、漢方医学の知見や日々の出来事、趣味のパンダコレクションの紹介をするブログです。






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ドライシンドロームと漢方薬②

皆さん、こんにちは。

今回は「ドライシンドロームと漢方薬」の続きです。

4、西洋薬と漢方薬の違い
西洋医学は手術を必要とするような局所の治療は得意としていますが、シンドロームといわれる複数の病気が合わさった症候群の治療は苦手としています。ドライシンドロームは典型的な症候群の上に、乾燥を潤す西洋薬はあまりないので、漢方医学の方が得意としている疾患の一つです。
漢方医学ではドライシンドロームのような潤い不足の体質を陰虚体質と考えています。保水力を高める滋陰作用のある漢方薬を組み合わせることで、様々な乾燥症状を改善していきます。

4、ドライシンドロームの漢方治療
ドライシンドロームは体内の水分が減少しますので、保水力を高めて潤す必要があります。漢方医学では体内の水分不足を陰虚体質といいます。水分が不足している部位などで潤す漢方薬を使い分けます。
ドライマウス:肺と胃を潤す必要があります。麦門冬湯、百潤露、参苓白朮散などが効果的です。
ドライアイ:肝と腎を潤す必要があります。杞菊地黄丸、八味地黄丸などが効果的です。
ドライスキン:肺と腎を潤す必要があります。瓊玉膏、当帰飲子、百潤露、八仙丸などが効果的です。
ドライバジャイナ:肝と腎を潤す必要があります。婦宝当帰膠、杞菊地黄丸、二至丹などが効果的です。
さて、水分が不足する原因に老化現象があります。漢方医学では老化現象を腎の衰え(腎虚)と考えています。腎を強化する補腎薬を服用すると、アンチエイジングにより体内から潤されて、保水力が高まります。腎には、人体を潤しホルモン様作用を持つ腎陰と人体を温め生命活動を活発にする腎陽があります。お風呂で例えるなら、腎陰は水で、腎陽は火力です。腎陰が衰えると、お風呂でいえば水が減少するので、水分が皮膚や臓器を潤すことができなくなり乾燥症状が現れます。一方、腎陽が衰えると、お風呂でいえば火力が減少するので、新陳代謝が低下して全身に水を行き渡らせることができなくなり、やはり乾燥症状が現れます。体質によって腎陰を補う補腎薬と腎陽を補う補腎薬を使い分けます。
腎陰を補う補腎薬としては、瓊玉膏、杞菊地黄丸、瀉火補腎丸、八仙丸、二至丹などがあります。腎陽を補う補腎薬としては、八味地黄丸、参馬補腎丸、参茸補血丸などがあります。老化が進行すると、腎陰・腎陽ともに衰える陰陽両虚になることもあり、腎陰を補う漢方薬と腎陽を補う漢方薬を併用します。
老化現象だけでなく、すべてのドライシンドロームは進行すると腎に及び、腎虚となります。その場合は、各部位を潤す漢方薬に補腎薬を併用すると良い効果があります。
なお、上記の治療法は、ドライシンドロームの原因ともなるシャーグレン症候群にも有効です。

5、日常生活の注意
・潤す食材を多く食べる:レンコン、白菜、きくらげ、ゆり根、あわびなどの潤す食材を多く食べましょう。
・黒く粘る食材を多く食べる:黒ゴマ、黒豆、ヤマイモ、昆布などの黒くて粘る食材を多く食べましょう。
・玄米や雑穀を主食にした和食にする:日本人には和食が合っています。主食は未精白の穀物にしましょう!
・ストレスをためずによく笑う:「笑う門には福来る」リラックスすることで、血行が良くなります。
・適度の運動を心がける:適度な運動により適度に汗をかくと、皮膚が潤います。

ドライシンドロームは西洋医学では良い治療法が少ないので、漢方治療を強くお勧めいたします。

テーマ:健康 - ジャンル:ヘルス・ダイエット

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国際中医師の資格を持つ薬剤師が、日々の漢方相談で感じたことを通じて、正しい漢方医学の知識の普及を目指しています。また、趣味で集めているパンダコレクションも紹介する、楽しいブログです。
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