元気パンダの漢方日記
国際中医師の資格を持つ薬剤師が、漢方医学の知見や日々の出来事、趣味のパンダコレクションの紹介をするブログです。






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ドライシンドロームと漢方薬①

皆さん、こんにちは。

小島薬局漢方堂でお渡ししている「疾患別漢方解説」の第4回テーマは、「ドライシンドロームと漢方薬」です。

1、ドライシンドロームとは
ドライシンドロームとは、口が渇くドライマウス、目が乾くドライアイ、肌が乾くドライスキン、膣が乾くドライバジャイナなど、全身の乾燥症状を一つの症候群としてとらえたものです。
ドライマウスは、唾液の分泌量が減ってきて口の中が乾く病気です。そのため、口の中の免疫が低下して、口内炎や口角炎、舌炎、舌痛症、口臭、味覚障害などが起こってきます。ドライアイは、涙が少なくなって目の表面が乾いてしまう病気です。涙が足りないと目は乾いて傷つきやすい状態となります。目の疲れを感じる人の6割ほどがドライアイといわれています。ドライスキンは、皮膚の水分や皮脂量が不足して、皮膚が乾燥した状態です。アトピー性皮膚炎などの皮膚病や加齢による水分の減少が関係しています。ドライバジャイナは、女性ホルモンの分泌が減少して、皮膚や粘膜が乾燥する病気です。特に膣周辺の粘膜が乾燥してヒリヒリした痛みや、性交痛を生じます。更年期以降に多いですが、最近では若い女性でも、過度のストレスや無理なダイエットなどで女性ホルモンの分泌が減って、膣の乾燥に悩んでいる方が増えています。
さて、ドライシンドロームの方は喉や鼻の粘膜が乾燥しているため、冬~春の空気が乾燥する季節になると呼吸器感染症を起こしやすくなりますので、注意が必要です。

2、ドライシンドロームの原因
日本は海に囲まれているため、比較的湿度が高く、従来は乾燥症状が起きにくいといわれていました。しかし、近年は昔と比べて生活環境が変わってきています。例えば、気密性の高い建築物、エアコンによる冷暖房、地球温暖化、コンピュータ社会、高度ストレス社会など生活環境が非常にドライになっています。このような環境のへ変化により、ドライシンドロームに悩まされる方が増えているといわれています。また、高齢化社会により、高齢者が増えたことも原因の一つと考えられています。

3、ドライシンドロームと水分
人間は乳児の頃は全体重の70%が水分です。それが幼児65%→成人60%→老人55%と減っていきます。よって、加齢により体内の水分が減少することは確かです。それでは水さえ飲めば体内に充分に水が行き渡るか、というとそう簡単ではありません。水は「冷却水」というように、体や胃腸を冷やします。そうすると、胃腸の働きが低下し、胃腸から血液への水分の吸収が悪くなって、胃や腸管の中で浸水音や腸鳴がします。さらに、臓器や細胞が冷えると、必要な水分が細胞内に取り込めず細胞外に溜まり、むくみとなります。つまり、冷たい水を取りすぎると、体内の細胞組織が水不足になります。運動などで汗が出て、水分を消耗した場合は水分補給が有効ですが、老化や生活習慣による水分の減少はただ水を飲むだけでは効果がないわけです。保水力を高める漢方薬や食養生が大切になります。

次回は具体的な漢方治療や養生法について解説します。

テーマ:健康 - ジャンル:ヘルス・ダイエット

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国際中医師の資格を持つ薬剤師が、日々の漢方相談で感じたことを通じて、正しい漢方医学の知識の普及を目指しています。また、趣味で集めているパンダコレクションも紹介する、楽しいブログです。
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