元気パンダの漢方日記
国際中医師の資格を持つ薬剤師が、漢方医学の知見や日々の出来事、趣味のパンダコレクションの紹介をするブログです。






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冷え性と漢方薬①

皆さん、こんにちは。

小島薬局漢方堂でお渡ししている「疾患別漢方解説」の第3回テーマは、「冷え性と漢方薬」です。

1、冷え性とは
冷え症とは、一般的には「体の特定の部分だけが冷たく、不快に感じられる状態」のことで、通常6ヶ月以上続く場合をいいます。現在の西洋医学では冷え性は病気とはされていませんが、冷え性は様々な病気の原因になります。現代ではまさに「病は冷えから」といえます。特に女性は男性よりも温度変化に敏感で、生理機能上も冷えやすいようです。ですから、女性の3人に1人或いは2人に1人は冷え性といわれています。
冷え性は全身が冷える方、手足の指先が冷える方、腰や下半身が冷える方、腹部や子宮が冷える方など一人一人異なった訴えがあります。その中でも下半身の冷えは月経や妊娠に直接関わる骨盤内の子宮、卵巣、輸卵管などの血流を著しく悪くするので、女性にとっては大きな問題になります。

2、冷え性の原因
冷え性の原因として多く見られるのは陽気不足の体質と血液循環の不良です。また、冷房、冷たい飲食物、薄着、運動不足、化学薬品の飲みすぎなどは冷え性を悪化させます。現代は冷蔵庫や冷房、自動販売機の普及でいつでも冷たいものをとることができ、下半身を冷やしやすい衣服が流行しています。特に若い頃から冬でも短いスカートを着るような習慣を続けると、冷えは治りにくくなります。

3、冷え性と低体温
昔は体温計がありませんので、自覚症状や顔色などで冷え性を判断していました。しかし、現代は体温計がありますので、体温計も冷え性の参考になります。冷え性の方は、体温は正常で末梢循環が悪いという方もいますが、多くの方は低体温です。冷え性や低体温になると、以下の問題がおきます。
・基礎代謝が低下する:細胞が代謝する最適な体温は36.5℃~37℃度ですが、代謝が低下することで、脂肪が燃焼しにくく太りやすい体質になります。
・免疫力が低下する:体温が低下すると免疫機能に関係するリンパ球の働きが悪くなり、カゼや感染症、花粉症、慢性鼻炎などになりやすくなります。
・体内酵素の活性が低下する:体温が低いと酵素がうまく働くことができずに、栄養が十分に吸収されないため、エネルギーを作り出すことができなくなります。そのため、胃腸機能が低下してか疲れやすくなります。
・ホルモンバランスが悪くなる:体温が低い状態では、卵巣の機能が低下します。また、骨盤内の血流も悪くなり、不妊症や習慣性流産、生理不順、生理痛、子宮内膜症、子宮筋腫などの原因になります。
以上のように、冷え性や低体温は多くの病気の原因になります。ですから、「体を温めると病気が改善する」ということは、多くのケースで正しいといえます。

次回は具体的な漢方治療や養生法について解説します。

テーマ:健康 - ジャンル:ヘルス・ダイエット

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国際中医師の資格を持つ薬剤師が、日々の漢方相談で感じたことを通じて、正しい漢方医学の知識の普及を目指しています。また、趣味で集めているパンダコレクションも紹介する、楽しいブログです。
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