元気パンダの漢方日記
国際中医師の資格を持つ薬剤師が、漢方医学の知見や日々の出来事、趣味のパンダコレクションの紹介をするブログです。






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アレルギーと漢方薬②

皆さん、こんにちは。

今回は「アレルギーと漢方薬」の続きです。

4、アレルギー疾患の漢方治療
アレルギー疾患の漢方治療には、大きく下記の2つの方法があります。

①西洋医学と漢方医学の理論を結合して、肺、脾、肝、腎の臓腑のひずみを改善する方法
②体内に滞っている抗原や抗原と反応した炎症物質を排泄する方法


の方法は、漢方医学の理論より生体のひずみを判断して、そのひずみを元に戻す方法です。ですから、症状が比較的落ち着いている慢性期の体質改善に効果的です。
・肺気を強化して皮膚粘膜を丈夫にする方法:衛益顆粒、インターパンチなどが効果的です。
・脾気を強化して胃腸を丈夫にする方法:補中益気湯、参苓白朮散などが効果的です。
・肝気を整えて自律神経を調節する方法:逍遥散、小柴胡湯などが効果的です。
・腎精を補い胸腺・副腎を強化する方法:六味丸、参馬補腎丸、アリ製剤などが効果的です。
上記のように、症状から、肺、脾、肝、腎の失調を判断して、体質改善の漢方薬を適切に組み合わせることで、アレルギーを発症しにくくなる体質に改善できます。
は日本で創設された一貫堂医学による療法が効果的です。一貫堂医学では抗原や抗原と反応した炎症物質が何らかの毒(熱)になり、気血の流れを乱してアレルギー疾患が発病すると考えています。そしてこの毒を排泄することを目的とします。一貫堂医学では患者の体質を解毒証体質、臓毒証体質、瘀血証体質の3つに分けていますが、解毒証体質と臓毒証体質がアレルギー疾患に深く関係しています。
・解毒証体質は、大部分は父母より遺伝され、小児の頃からアレルギーを繰り返す体質です。従来は成人になると丈夫になり治っていたのですが、近年は成人になっても治らないケースが増えています。痩せ型で浅黒い皮膚をしている方が多いです。柴胡清肝湯、荊芥連翹湯、竜胆瀉肝湯、小柴胡湯などが効果的です。
・臓毒証体質は、食生活の乱れとの関係があり、肉食や甘いものなどの食べ過ぎて食毒が体内に蓄積している体質です。色白で肥満している方が多いです。従来は美食を好む大人に多かったのですが、近年は子供にも見られるようになりました。防風通聖散、大柴胡湯、温胆湯などが効果的です。
上記のように、一貫堂医学解毒証体質と臓毒証体質を判断して、体内の毒素を排泄することを重視しています。この方法は急性期と慢性期のいずれも使うことができます。
*①による臓腑気血の調整と、②による毒素の排出を、そのときの病態にあわせて適切に組み合わせると、大変効果的です。

5、花粉症について
花粉症はアレルギー疾患の一つで、クシャミ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみや充血、咳、湿疹、発熱、倦怠感などの症状があります。これは花粉が鼻やのどの粘膜に付着して、アレルギー反応をおこすために発症します。花粉症の症状を改善するために、大きく2つの方法があります。
発症したアレルギー反応を抑える方法:この方法は、花粉症の症状を和らげる対症療法になります。西洋薬の抗アレルギー薬やステロイドはこのような対症療法と考えられております。漢方薬は副作用が少なく、症状によって小青竜湯、麻黄附子細辛湯、銀翹散、辛夷清肺湯などを使い分けると大変効果的です。
鼻やのど、腸の粘膜を丈夫にして、花粉を寄せ付けないようにする方法:この方法は、粘膜にバリアーを作る根本療法です。マスクやゴーグルでバリアーを作り花粉を防ぐ方法は手っ取り早く効果的ですが、付着した花粉は取り除けません。漢方薬を服用して自然治癒力を高め、粘膜にバリアーを作ることが理想です。
衛益顆粒は皮膚粘膜の衛気(防衛する気)を高めてバリアーを作り、花粉を防ぐことができます。インターパンチは腸粘膜を丈夫にしてアレルギー反応を抑制することができます。花粉症の時期の1~2か月前から衛益顆粒やインターパンチを服用すると、花粉症の症状が起きにくくなります。

6、日常生活の注意
・玄米を主食にした和食にする:日本人には和食が合っています。主食は未精白の穀物にしましょう!
・野菜や海藻を多く食べる:野菜や海藻は、腸をきれいにして解毒作用があります。
・ストレスをためずによく笑う:「笑う門には福来る」、ストレスや夜更かしは大敵です。
・掃除をして換気を行う:ダニやほこりは大敵です。掃除と換気には気を使いましょう。

アレルギーは過敏な体質と関係があります。
どのようなアレルギー疾患であれ、原因物質を完全に除去することは難しい思います。
アレルギー反応が起き難くなるように、漢方薬で体質改善を行うことをお勧めします。

テーマ:健康 - ジャンル:ヘルス・ダイエット

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国際中医師の資格を持つ薬剤師が、日々の漢方相談で感じたことを通じて、正しい漢方医学の知識の普及を目指しています。また、趣味で集めているパンダコレクションも紹介する、楽しいブログです。
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