元気パンダの漢方日記
国際中医師の資格を持つ薬剤師が、漢方医学の知見や日々の出来事、趣味のパンダコレクションの紹介をするブログです。






スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

アレルギーと漢方薬①

皆さん、こんにちは。

小島薬局漢方堂でお渡ししている「疾患別漢方解説」の第2回テーマは、「アレルギーと漢方薬」です。

1、アレルギーとは
私たちの身のまわりには、体に合わない食品や環境ホルモン、ダニ、ほこり、花粉などアレルギーの原因になる物質が数多く存在しています。体に侵入してくる異物を抗原と呼び、それに対する防御物を抗体と呼んでいます。抗体は抗原を迎え撃って破壊することにより、最終的に抗原は体から排除され健康が保たれます。
体内の免疫細胞のバランスが取れているときにはアレルギー症状はおきませんが、ストレスや不摂生などにより免疫のバランスが崩れると、過剰な反応が起きてアレルギー疾患になると考えられています。
抗体は分子構造の違いからIgM、IgD、IgG、IgE、IgAの5つのクラスに分けられますが、アレルギー反応を起こすものは主にIgEと呼ばれる抗体です。IgE抗体を産生しやすい人はアトピー素因を持っているといわれ、遺伝する傾向があります。
アレルギー疾患は数多くありますが、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、気管支喘息、花粉症などが広く知られています。

2、アレルギーマーチとは
同じ小児に時期(年令)によって、いくつものアレルギー疾患が次から次へと現れてくる現象をアレルギーマーチといいます。典型例では、家族にアレルギーの遺伝があり、生後に乳児湿疹やアトピー性皮膚炎に始まり、喘息様気管支炎を繰り返し、次第に気管支喘息に移行していきます。アレルギー性鼻炎を併発することもあります。
乳幼児期の病状は必ずしも持続するのではなく、一部は自然治癒することもありますが、近年は以前に比べて自然治癒せずに成人型に移行するケースが増えています。

3、西洋薬と漢方薬の違い
西洋医学では、アレルギー疾患は原因物質(抗原)を重視し、原因物質を除去することを最優先しています。また、西洋薬にはアレルギー疾患の症状を改善する薬はありますが、あくまで対症療法で根本的な体質改善を行うことはできません。
一方、漢方医学では発症しやすい体質を重視しています。つまり、アレルギー物質があってもアレルギーを発症する人と発症しない人の体質の違いを見ているのです。ですから、アレルギー物質があっても発症しないように体質を改善することを治療の目的としています。
さて、西洋医学では皮膚粘膜の抵抗力、腸管や胸腺の状態、自律神経のバランスなどがアレルギー疾患と関係が深いと考えられています。これを漢方医学で考えると皮膚粘膜の抵抗力は肺衛気、腸管の状態は脾気、胸腺の状態は腎精、自律神経のバランスは肝気と関係があります。つまり五臓の働きが健全で血液がサラサラであれば免疫のひずみが起きにくく、アレルギー疾患になりにくいと考えられます。

次回は具体的な漢方治療や養生法について解説します。

テーマ:健康 - ジャンル:ヘルス・ダイエット

コメント

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

閲覧パンダ

天気予報


-天気予報コム- -FC2-

プロフィール

元気パンダ

Author:元気パンダ
国際中医師の資格を持つ薬剤師が、日々の漢方相談で感じたことを通じて、正しい漢方医学の知識の普及を目指しています。また、趣味で集めているパンダコレクションも紹介する、楽しいブログです。
■ご感想・お問合せはこちら
 panda@kojima-y.com

最近の記事

最近のコメント

検索フォーム

月別アーカイブ

カテゴリー

RSSフィード

リンク

その他の言語 Ver.2

携帯でもパンダ!

QRコード

ランキング!

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。