元気パンダの漢方日記
国際中医師の資格を持つ薬剤師が、漢方医学の知見や日々の出来事、趣味のパンダコレクションの紹介をするブログです。






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下痢の漢方治療について

皆さん、こんにちは。

マイドゥーコラム第32弾は、2006年8月号の「下痢の漢方治療について」を加筆訂正したものです。

「下痢」とは大腸の働きが過度に活発になったり、腸管に水分が十分に吸収されないために軟らかい便が頻繁に排出される状態のことを言います。
急性の下痢は、感染症や食事に関連するもの、暴飲暴食、冷え、神経性のものがあります。慢性の下痢は、胃腸虚弱の体質が原因の方が多く見られますが、潰瘍性大腸炎などの炎症性や、消化不良、内分泌疾患などが原因となることもあります。
急性の下痢は、抗菌薬や下痢止めなど西洋薬の服用などでも回復しますし、勝湿顆粒などの漢方薬も効果的です。一方、ストレスや食事など生活習慣、あるいはもともと体質が虚弱で下痢しやすいというときには、慢性化して日々下痢に悩まされることも少なくありません。このような場合は特に漢方薬が効果的です。
漢方医学では、単に下痢を止めるばかりでなく、腸の状態を正常に戻す治療を行ないます。ですから、慢性化して治りにくい下痢でも、体質から改善することで効果を上げることができます。漢方医学では、下痢の状態と体質を考慮して、処方する漢方薬を決めます。下記のような証(病態)が良く見られます。

①胃腸虚弱で食欲が少なく、軟便になる
②お腹が冷えて、水様性の便になる
③夜明け前に腹痛して便意を催し、水様性の便になる
④腹部の張りが強く、軟便で排便後すっきりしない


は胃腸を丈夫にする体質改善が大切です。六君子湯や香砂六君子湯六君子湯、参苓白朮散などが効果的です。
はお腹を温めることが大切です。人参湯や附子人参湯、五積散などが効果的です。
は「五更瀉(ごこうしゃ)」といわれ、お腹の冷えが腎まで及んでいるため、根本から冷えを改善することが大切です。真武湯や四神丸などが効果的です。
は過敏性腸症候群に良く見られ、ストレスを和らげて腸の働きを調和することが大切です。開気丸や柴芍六君子湯、柴胡桂枝湯などが効果的です。

さて、腸が正常に働かないというのは下痢だけでなく便秘にも共通することです。そのため漢方薬には「下痢にも便秘にも効く」というものが少なくありません。便秘と下痢を繰り返したりする過敏性腸症候群の治療には、とくに漢方薬が向いていて、よい効果を上げています。
慢性の下痢が続き、病院の薬でなかなか良くならない方は、漢方薬で体質から改善することをお勧めします。

テーマ:健康 - ジャンル:ヘルス・ダイエット

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国際中医師の資格を持つ薬剤師が、日々の漢方相談で感じたことを通じて、正しい漢方医学の知識の普及を目指しています。また、趣味で集めているパンダコレクションも紹介する、楽しいブログです。
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