元気パンダの漢方日記
国際中医師の資格を持つ薬剤師が、漢方医学の知見や日々の出来事、趣味のパンダコレクションの紹介をするブログです。






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頭痛の漢方治療について

皆さん、こんにちは。

マイドゥーコラム第37弾は、2006年6月号の「頭痛の漢方治療についてー」を加筆訂正したものです。

頭痛は日本人の4人に1人が悩んでいると言われていますが、恐らくはもっとたくさんの人が悩んでいると思われます。脳血管障害や脳腫瘍、高血圧などの病気による頭痛を除けば、日常生活で起こりやすい慢性の頭痛は”緊張型頭痛片頭痛””群発頭痛”に分けられます。

緊張型頭痛は、もっとも頻度の高い頭痛で、慢性的なストレスや長時間のデスクワークなどによる首や肩の筋肉の緊張で起こります。特徴としては、後頭部から頭全体が締めつけられるような、重苦しい痛みがあります。
片頭痛は、脳のなかや周辺にある血管が、初め収縮したあと、過度に拡張するためにおこる血管性の頭痛です。頭の片側、あるいは両側に突然、脈打つような痛みがおそいます。若い女性に多いようです。
群発頭痛は、頭痛が、いったん起こり始めると1~2ヵ月間の間、連日のように群発するのが特徴です。痛みは眼の奥やその周辺を中心から始まり、額、こめかみ、あごなどに広がります。20~30歳代の男性に多いようです。
群発頭痛は頻度が低いので、一般に「頭痛持ち」の方は、緊張型頭痛と片頭痛になります。いずれも肩や首のこりを伴いますので、区別がつきにくいこともあります。

頭痛持ちの方は、痛み止めなどを飲んでその場をしのぎますが、根本的な解決にはなっていないようです。
漢方医学では、頭痛を老廃物といえる邪気が滞っている「実証」と気血などの栄養が不足している「虚証」に分けて、頭痛がおきにくい体質に改善することを重視します。慢性頭痛でよく見られるのは、以下の5つのタイプです。

慢性のストレスにより、肝気が滞り、化火した実証タイプ。このタイプは怒りっぽく、ズキンズキンという拍動性の頭痛の方に多く見られます。肝火を冷まして、イライラを抑える、竜胆瀉肝湯、柴胡加竜骨牡蠣湯、釣藤散などが効果的です。
ストレスや冷えにより、血液循環が悪くなり、淤血を生じる実証タイプ。このタイプは肩こりを伴うことが多く、刺すような痛みが特徴です。気血のめぐりを良くして、淤血を改善する、冠元顆粒、血府逐淤丸などが効果的です。
水分の取りすぎや湿気が多い環境、胃腸虚弱の体質などにより、痰湿が生じる実証タイプ。このタイプは雨天前に悪化し、締め付けられるような痛みが特徴です。胃腸の働きを良くして、痰湿を改善する、半夏白朮天麻湯、温胆湯などが効果的です。
胃腸虚弱や過労、出血などにより気血が不足する虚証タイプ。このタイプは疲れやすく、貧血気味でシクシクと痛むことが特徴です。気血を補い、疲労を回復する、補中益気湯、婦宝当帰膠などが効果的です。
パソコンの使いすぎや加齢により、肝腎の陰血が不足し、肝陽が上昇する虚実挟雑したタイプ。このタイプは更年期に良く見られ、頭が張ったように痛むことが特徴です。肝腎を補い、肝陽を押さえる、杞菊地黄丸、降圧丸などが効果的です。

体質に合わせた漢方薬を服用すると、長年の頑固な頭痛も、いつの間にか忘れることができます。

テーマ:健康 - ジャンル:ヘルス・ダイエット

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国際中医師の資格を持つ薬剤師が、日々の漢方相談で感じたことを通じて、正しい漢方医学の知識の普及を目指しています。また、趣味で集めているパンダコレクションも紹介する、楽しいブログです。
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