元気パンダの漢方日記
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漢方薬解説「水快宝」「赤流王」

皆さん、こんにちは。

久々の漢方薬解説第64弾は「水快宝」と「赤流王」です。

「水快宝」と「赤流王」は水蛭(スイテツ)を主薬とした漢方製剤です。人類は3000年以上も昔から水蛭を病気の治療に用いてきました。中国では2000年以上前に書かれた薬物専門書《神農本草経》に、水蛭を薬に使用したという記述が残されています。

「水快宝」はイスクラ産業が販売しており、水蛭、三陵、我朮、山査子の4種類が配合されています。

水快宝

「赤流王」は原沢製薬が販売しており、水蛭、田七、丹参葉、鶏血藤、郁金が配合されています。

赤流王

水蛭は性味は鹹・苦・平、帰経は肝で、”破血逐淤”の効果があります。血液をサラサラにして淤血を改善する効果ですが、現在市販されている活血薬の中では最も強力な作用があります。水蛭の主成分はヒルディンで、様々な研究で鎮痛、抗炎、溶血、血小板の抑制などの効能を持つ生物活性物質であることが分かっています。
よって、水蛭は淤血による生理不順、生理痛、子宮内膜症、卵巣嚢腫、多嚢胞性卵巣症候群、子宮筋腫、慢性頭痛、心臓病、糖尿病、脳梗塞後遺症、肝硬変、リウマチ、関節痛、手足の麻木など様々な症状に効果が期待できます。

「水快宝」と「赤流王」は水蛭が配合されていることは共通していますが、配合の違いからそれぞれの特徴があります。

「水快宝」の特長は、水蛭の量が少なく、三陵・我朮の量が多いことがあります。三陵と我朮はよくペアで使いますが、行気破血のほかに軟堅散結の効果があります。軟堅散結とは名前の通り”堅いものを軟らかくする”という意味です。つまり、子宮筋腫や卵巣嚢腫、ポリープのような塊により効果的ということになります。
一方、「赤流王」の特徴は、主薬の水蛭の量が多いことがあります。水蛭の効果がより強く現れますので、子宮内膜症、慢性頭痛、心臓病、糖尿病、脳梗塞後遺症、肝硬変、リウマチ、関節痛などの慢性化した陳久淤血によい効果があります。

水蛭は長い歴史があり、主成分のヒルディンは世界で最も有効・安全な凝血酵素制御剤だと言われています。「水快宝」と「赤流王」は、慢性化した陳久淤血による様々な疾患、通常の活血薬で効果が得られない疾患などに福音となる漢方製剤です。

テーマ:健康 - ジャンル:ヘルス・ダイエット

コメント

先日、子宮内膜症と診断を受けて水蛭に興味があります。
現在、婦宝当帰と桂枝茯苓丸を飲んでるのですが、
「赤流王」は合わせて飲めますか?
また、「赤流王」はずっと継続的に
飲み続けてもよいのでしょうか。
それとも、生理中だけとか高温期だけ飲み続けるような
ものなのでしょうか。
よろしければ、教えてください。
【2012/05/17 20:57】 URL | ちなつ #-[ 編集]
ちなつ様

ご返事が遅くなって申し訳ございません。

子宮内膜症に水蛭は有効と言われています。婦宝当帰膠、桂枝茯苓丸に赤流王を合わせることは問題ないと思います。一般に生理周期に関係なく飲んでも良いのですが、もし妊娠の可能性がありましたら、赤流王や桂枝茯苓丸は中止すると良いと思います。
また、体質によっては赤流王が合わない方もいますので、服用する時は漢方に詳しい先生に相談すると良いと思います。
【2012/06/23 11:35】 URL | 小島薬局漢方スタッフ #-[ 編集]

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