元気パンダの漢方日記
国際中医師の資格を持つ薬剤師が、漢方医学の知見や日々の出来事、趣味のパンダコレクションの紹介をするブログです。






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不妊症とルーティンセックス

皆さん、こんにちは。

8月21日~22日にイスクラ産業不妊症専門講座が主催する研修会に参加してきました。この専門講座は8年目になりますが、皆さん熱心に研修しています。私は1年目から参加していますが、年々参加者が増えて研修会はいつも熱気にあふれています。
21日は国際医療技術研究所理事長で日本生殖医療研究協会会長を務められている荒木重雄先生の講義でした。Q&A方式で体外受精について詳しく教えていただきました。荒木先生によると日本は体外受精の成功率が主要な諸外国に比べて低く、施設間の技術に差が大きいことを言われていました。また、体外受精の多胎妊娠はできるだけ避けるべきであることを強調されていました。障害児の確率が双子は3倍、三つ子は9倍になるそうです。
22日はイスクラ産業の中医学講師による男性不妊の話でした。男性不妊は乏精子症、精子無力症、性欲減退が上位三原因で、中医学の弁証では腎虚、湿熱、淤血の三タイプが多く見られるということです。これは私の経験からもほぼ間違いないと思います。
今回特に興味深かったのは、ルーティンセックスの話です。男性の精子は精巣に蓄えられて射精されますが、精巣に長く蓄積すると妊娠の力は却って低下するということです。また、精子を5日間溜めた時と1日おきに性交渉した時を比較したところ、5日間溜めると精子数は多いが運動率が低く、1日おきに性交渉すると精子数は少なくなるが運動率が高くなるという報告があるということです。以上のことを考えると、排卵日だけの性交渉では妊娠には不十分ということになります。
そこで、ルーティンセックスがお勧めできることになります。その方法ですが、生理14日目前後に排卵がある場合、生理6日目、12日目、14日目に性交渉を行います。生理6日目に精巣に溜まっている古い精子を出して、生理12日目がメインの性交渉、生理14日目は妊娠率を上げるための保険ということになります。このようにルーティンにできなくても、性交渉の回数がある程度多い方が妊娠しやすいようです。
さらに他の文献では、性交渉による精液への暴露はLHサージを促し、排卵促進作用と黄体促進作用があるということです。女性の満足度が高いほどLHサージを誘発し、黄体ホルモンを高めることができるようですので、性生活のムード作りも大切だと思います。

店頭で漢方相談をしていると、男性が疲れていて、性交渉の回数が少ないケースが多いようです。これでは妊娠には少し頼りないですね。ルーティンセックスとはいかなくても、少しでも精力を高めることができるようにしたいです。病院では造精機能を高める薬はほとんどありませんので、漢方薬が最も効果的といえる分野です。漢方薬は精力を高めて精子を増やす場合は、植物由来の漢方薬だけでは力が弱く、動物由来の漢方薬を使う必要があります。製剤としてはイーパオ、ANT(蟻錠剤)、海精宝、至宝三鞭丸、海馬補腎丸などの補腎薬が大変効果的です。

今回の話を聞いて、性交渉の回数や方法がとても大切であることを再確認できました。

テーマ:健康 - ジャンル:ヘルス・ダイエット

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国際中医師の資格を持つ薬剤師が、日々の漢方相談で感じたことを通じて、正しい漢方医学の知識の普及を目指しています。また、趣味で集めているパンダコレクションも紹介する、楽しいブログです。
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