元気パンダの漢方日記
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手相漢方「胃腸虚弱」

皆さん、こんにちは。

今回は「胃腸虚弱」についてお話します。

胃腸虚弱とは病気の正式名称ではなく、慢性胃炎、胃アトニー、胃下垂などを総称したものです。名前の通り胃の働きが弱くなった状態をいい、症状としては胃もたれ、食欲不振、胃が重い、胃の不調などがあります。
慢性胃炎は、胃の粘膜に白血球が集まって慢性的な炎症を起こしている状態をいいます。胃炎が慢性化すると胃酸を出す胃腺が縮小して、委縮性胃炎に進行することがあります。委縮性胃炎は胃がんに進行することがあるので、注意が必要です。胃アトニーは、胃の壁の筋肉が緩み無力化し、胃の運動や消化作用が弱っている状態のものをいいます。胃下垂は胃全体が正常な位置より下のほうにある事をいい、胃が元々ある位置の下まで垂れ下がり、ひどい時はへそのあたりまで落ち込みます。
胃腸虚弱は病気ではないのですが、胃腸の働きが弱いために、食べ過ぎや飲み過ぎ、冷たい物を飲んだりすると、すぐに消化不良や食欲不振、下痢などになります。
胃腸虚弱は、体質的なものやストレスなどにより、胃腸の動きが弱くなっている状態です。胃腸は食物から必要な栄養を体内にとりこんだり、食物に含まれる病原菌を殺菌したりする大切な役割があります。しかし、胃腸ははとても敏感で、疲労やイライラなどの肉体的・精神的な影響を受けやすく、すぐに変調をきたしやすいのです。また、慢性胃炎についてはH・ピロリ菌が大きな原因といわれています。一説には、日本人の中年の70%以上がH・ピロリ菌に感染しているとも言われています。一般に胃腸虚弱は几帳面で神経質な方に多いといわれています。

掌紋医学では、主に生命線、感情線、健康線、胃・自律神経対応区を診て、胃腸虚弱を判断します。

胃腸虚弱

上記のように、胃腸虚弱の方の掌紋は6つの特徴があります。

★生命線の起点が低く、生命線が囲む面積が小さい場合は生命力・免疫力・精力が弱いことを意味しています。胃腸虚弱で低血圧傾向があり、疲れやすい方が多く見られます。
★人差指と中指の間に入り込む感情線は、消化機能が弱いことを意味しています。これは感情・情緒と消化機能が関係しているためと思われます。
★切れ切れの健康線は、胃腸虚弱の体質を意味します。
★先のほうに〆(島)がある運命線は、掌紋医学では胃下垂を意味しています。手の形が細長い形の方は、胃下垂の可能性がより高くなります。
★良震交界線(生命線内側を上下に区切っている線)がはっきりしている方は、慢性胃炎や胃腸虚弱の体質を意味しています。
★生命線内側の上部は胃・自律神経区です。このエリアに♯(シャープ)、*(米)が見られる方は、慢性胃炎や胃潰瘍を意味しています。また、良震交界線がはっきりしている方はより可能性が高くなります。


漢方医学では胃は食物や水分を受納して小腸に降ろし、脾が栄養成分を吸収して気血を作り全身を栄養すると考えています。このように脾胃は気血を生み出す大切な臓器と考えられており、昔から多くの治療法や養生法が考えられています。
さて、胃腸疾患はいろいろありますが、胃腸虚弱についていえば、基本的には虚証が多いといえます。ただ、胃に水音がしたり、胃痛が強い方は、虚実挟雑証になります。胃腸虚弱でよく見られるのは、以下の5つのタイプです。

脾胃気虚型は虚証で、慢性胃炎や胃アトニーなど胃腸虚弱の方に最も多く見られます。疲れやすく、食欲不振で、胃もたれや下痢しやすい方が多いです。六君子湯や香砂六君子湯参苓白朮散などが効果的です。
中気下陥型は虚証で、筋力が弱く、胃下垂や胃アトニーの方に多く見られます。補中益気湯が効果的です。
脾陽不足型は虚証で、脾胃気虚の症状の上にお腹や手足の冷えが加わります。人参湯や真武湯、黄耆建中湯などが効果的です。
脾虚湿停型は虚実挟雑証で、胃腸虚弱の体質で水の代謝が悪くなり、胃に水音が聞こえて下痢しやすい方が多いです。勝湿顆粒や参苓白朮散、補気建中湯などが効果的です。
肝気犯胃型は虚実挟雑証で、ストレスが多く、神経性胃炎や過敏性腸炎の方に多く見られます。四逆散や開気丸、柴胡桂枝湯などが効果的です。

体質や原因に合わせて漢方薬を服用すると、胃腸が丈夫になり、体力や免疫力も高まります。

テーマ:健康 - ジャンル:ヘルス・ダイエット

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