元気パンダの漢方日記
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手相漢方「脳卒中」

皆さん、こんにちは。

今回は「脳卒中」についてお話します。

脳卒中は、正式には脳血管障害とよばれる病気です。脳卒中はいくつかの種類がありますが、大きくは脳の血管がつまる脳梗塞と、脳の血管が破れて出血する脳出血、くも膜下出血に分けられます。脳卒中の患者数は現在約150万人といわれ、毎年25万人以上が新たに発症していると推測されています。脳卒中はがん・心臓病に次いで日本における死因の第3位となっています。
さて、脳卒中には後遺症の問題があります。症状としては、手足のマヒ、言語障害や視覚障害、感覚障害などがあります。さらに脳卒中は発作を繰り返すことで後遺症が悪化して、認知証を合併することもあります。また、寝たきりになる原因の3割近くが脳卒中などの脳血管疾患といわれています。

脳卒中

上記のように、脳卒中の方の掌紋は3つの特徴があります。

★生命線が短く、末端が小さく二又に分枝している。
★生命線が短く、障害線や*(米)マークで止まっている。
★知能線が平直である。


脳卒中の危険因子とされているのは、高血圧、糖尿病、動脈硬化などですが、中でも最も恐れられているのが高血圧です。ですから、高血圧の掌紋で、両親に脳卒中の既往歴がある方は脳卒中の予防を常に考えたほうがよいと思います。

中国医学では脳梗塞は中風といわれ、軽いものを中経絡、重いものを中臓腑と呼んでいます。現在では中臓腑のような重いものは入院治療をするため、漢方治療の対象になるものは、脳卒中の前兆や軽い脳卒中にあたる中経絡及び脳卒中後遺症になると思われます。漢方医学では、脳卒中の予防は高血圧の治療に準じます。脳卒中の前兆でよくみられるのは、以下の4つのタイプです。

①肝陽上亢型はイライラしてのぼせやめまい、頭痛を伴うことが多く、中年以降の方に多く見られます。釣藤散や降圧丸、柴胡加竜骨牡蠣湯などが効果的です。
②肝腎陰虚型は慢性に経過した高齢者に多く見られます。杞菊地黄丸に降圧丸を併用すると効果的です。
③気滞淤血型は血流が悪く、血液ドロドロの方で、多くの高血圧の方に見られます。冠元顆粒や血府逐淤丸、通導散などが効果的です。淤血を改善する漢方薬は動脈硬化の予防にも最適です。
④痰淤互阻型は肥満で血液ドロドロの方で典型的なメタボリックの方に多く見られます。大柴胡湯や防風通聖散に淤血を改善する冠元顆粒や血府逐淤丸を併用すると効果的です。

脳卒中は血液の汚れ(淤血体質)がベースにある方が多いので、冠元顆粒など淤血を改善して血液をサラサラにする漢方薬を常に併用すると良い効果が得られます。
軽い脳卒中にあたる中経絡は、高血圧がベースにあり、突然発作が起きます。漢方薬では、牛黄製剤が良い効果があります。軽い発作の場合は、すぐに服用すれば症状が改善することもあります。脳卒中が心配な方は、牛黄清心丸や牛黄末を常備薬として手元に置いておくことをお勧めします。
脳卒中後遺症は一人一人重さが異なりますが、半身不随や言語障害が多くみられます。脳卒中により気が消耗されて、気が不足して血液を運行することができず気虚淤血となり発症すると考えています。中国の漢方薬では補陽還五湯が有名です。この製剤は日本にはないため、黄耆の入った衛益顆粒と冠元顆粒を併用します。血圧が高い人は釣藤散、降圧丸、杞菊地黄丸などと冠元顆粒を併用します。蟻製剤や水蛭製剤などの昆虫の入った製剤を併用すると更に効果的です。
体質や原因に合わせて漢方薬を服用すると、血圧を安定させ、将来の合併症を予防することができます。

テーマ:健康 - ジャンル:ヘルス・ダイエット

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