皆さん、こんにちは。
今回は肝分線についてお話します。
肝分線は小指の付根と1線の間から薬指に向かって真横に伸びている線で、手相では二重感情線と呼ばれています。手相では愛情が濃く、精神力が強いといわれています。愛情が濃いことから二度結婚する相といわれたり、精神力の強さからスポーツ選手に向くともいわれています。
掌紋医学では肝分線の名前のとおり肝臓の解毒能力や飲酒、通風と関係が深い線です。この線がある人はお酒が好きか、飲めばすぐに酔ってしまうかのどちらかです。また、麻薬の服用者や慢性肝炎の人にも多く見られる線です。
①深く長い肝分線
上記のように深く長い肝分線は、肝臓免疫能の低下を意味しています。肝臓免疫能は癌に対する免疫能とも関係がありますので、注意が必要です。また、このような肝分線は痛憤の方にもよく見られます。
肝臓免疫能の低下には田七や霊芝がよく使われており、田七が主薬の廣禅顆粒や白樺に寄生するチャガが効果的です。肥満の通風には防風通聖散が良く使われており、通風による痛みにはアリ製剤が効果的です。
上記と逆に浅く切れ切れの肝分線は、肝臓解毒能の低下を表します。睡眠薬や安定剤で肝臓解毒能が低下して、中毒になっている人にも見られます。
②途中に〆(島)がある肝分線
上記のように途中に〆(島)がある肝分線は、飲酒過多による肝障害を意味しています。
飲酒過多による肝障害にも田七や霊芝はよく使われており、廣禅顆粒やチャガが効果的です。
③感情線や生命線を横切る肝分線

上記のように感情線や生命線を横切り親指に到達する肝分線は、肝硬変や肝臓ガンなどの悪性肝疾患を意味することがあります。このような線があり、普段から飲酒が多い方は病院の検査を受けるようにしてください。
C型肝炎やB型肝炎のようにウイルス性のものはインターフェロンなどの良い西洋薬がありますが、アルコール性などの肝硬変にはあまりよい西洋薬がありません。田七や霊芝、アミノ酸製剤に体質にあわせた漢方薬を併用すると一定の効果があります。
次回はシドニー線とマスカケ線についてお話します。