元気パンダの漢方日記
国際中医師の資格を持つ薬剤師が、漢方医学の知見や日々の出来事、趣味のパンダコレクションの紹介をするブログです。






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不妊症と年齢④

皆さん、こんにちは。

今日は2人の方から妊娠報告をいただきました。一人は流産経験がある方なので、流産防止のために婦宝当帰膠参馬補腎丸帰脾錠などを服用してもらうことにしました。もう1人の方は半年くらい漢方薬を飲んで妊娠できずに、諸事情で1年くらい漢方薬を休止していました。2ヶ月くらい前に漢方薬を再開したいと来店され、妊娠することができました。心音が聞こえましたが、胎のうが標準よりも小さいということで、婦宝当帰膠、参馬補腎丸に栄養補給のサプリメントの意味で国産最高級クロレラのバイオリンクを服用してもらうことにしました。

さて、以前のコラムでも紹介したように、漢方医学では加齢による卵巣機能の低下を「腎虚」と考えています。ですから、35歳を過ぎて卵巣機能の低下が見られる方は、強力に腎を補うことが大切になります。強力に補腎するためには、動物性の漢方薬を使う必要があります。動物性の漢方薬は「血肉有情(けつにくゆうじょう)の品」といわれ、漢方製剤としては、参茸補血丸海馬補腎丸参馬補腎丸海精宝ビタエックスなどがあります。加齢などによる通常の卵巣機能低下には、上記の動物性の補腎薬に養血・活血作用のある漢方薬を上手に配合することでよい効果が得られます。
問題になるのは加齢による卵巣機能の低下ではなく、さまざまな事情により通常よりもひどく卵巣機能が低下したケースです。よく見られるケースでは、①ダイエットや強いストレスによる無月経や排卵障害、②先天的な子宮発育不良や卵巣機能の低下、③病院の治療(排卵誘発剤やホルモン剤の使いすぎ、体外受精を繰り返す、卵巣の手術など)によるもの、があります。

①のケースは漢方医学による体質判断(弁証論治)が大切になります。ダイエットが原因になっているときは、脾胃を丈夫にして気血を補うことを重視します。ストレスが原因のときは肝の働きを良くして、気血の流れを良くすることを重視します。

②のケースは初潮が遅い、子宮や卵巣が小さいということが特徴で、遺伝的な要素が強いです。子宮や卵巣の状態によっては、非常に難治になることがあります。強力に補腎することが大切で、参茸補血丸やビタエックスなどの動物性の漢方薬が使われます。重度でなければ、一定の効果が期待できます。

③のケースは不妊治療をしている方では良く見られます。排卵誘発剤は長期に使うとだんだん効果が低下して、卵巣機能が低下する傾向があるようです。また、体外受精では1回に多くの卵子を育てるため、採卵を繰り返すことで原始卵胞が消耗されます。卵巣の手術を行うと物理的に原始卵胞が減ります。特に体外受精を繰り返して排卵が来なくなった方は、難治になる傾向があります。動物性の補腎作用の強い漢方薬に、養血・活血の漢方薬を適切に配合する必要があります。

いずれのケースでも卵巣機能の低下には補腎が大切で、年齢が上がってくると動物性の漢方薬を使うことが不可欠になります。その上で、生理周期の乱れが少ない場合は、生理周期(生理期、低温期、排卵期、高温期)に合わせて漢方薬を使い分ける周期療法が効果的です。

テーマ:不妊治療 - ジャンル:結婚・家庭生活

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国際中医師の資格を持つ薬剤師が、日々の漢方相談で感じたことを通じて、正しい漢方医学の知識の普及を目指しています。また、趣味で集めているパンダコレクションも紹介する、楽しいブログです。
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