元気パンダの漢方日記
国際中医師の資格を持つ薬剤師が、漢方医学の知見や日々の出来事、趣味のパンダコレクションの紹介をするブログです。






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漢方薬解説「防風通聖散」

皆さん、こんにちは。漢方薬解説第52弾は「防風通聖散」です。

防風通聖散は金元四大家の1人である、劉完素が著した「宣明論」を出典としています。その後も万病回春の中風門などにも記載されており、現在の中医方剤学の教科書には表裏双解剤として載っています。
日本では医療用エキスとしても、一般薬としても様々なメーカーから発売されており、肥満症、ダイエットの漢方薬として有名です。私の店では、切れ味の良い東洋薬行のエキス細粒を良く使いますが、錠剤を希望する方はコタロー漢方の「ボーツーンS」を使っています。

防風通聖散

ボーツーンS

防風通聖散の効能効果は「腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちなものの次の諸症:肥満症、高血圧の随伴症状(どうき、肩こり、のぼせ)、便秘、むくみ」です。
防風通聖散は体表の病邪を発散する防風や荊芥、麻黄、体内の病邪を大便や小便から排泄する大黄や芒硝、滑石、体内の熱を冷ます石膏や連翹、山梔子など18種類の薬草が配合されています。非常に種類が多いのですが、体の内外の水分や脂肪を清熱しながら排泄する効果があります。
中国では病邪が多く溜まった実証に使うことや薬味が多いこともあり多くは使われていませんが、日本では汎用されており、常に販売上位の漢方薬に入っています。コッコアポA錠やナイシトール、ロート防風通聖散などが良く売れているようです。
この理由は、一貫堂医学で臓毒証体質の治療薬として使われたことがあると思います。臓毒証体質とは、「漢方一貫堂医学」によると、風毒、食毒、水毒などの新陳代謝障害物が各臓器に蓄積した体質と定義しています。また、「都会の美食家に多い。皮膚の色は黄白色で骨格はたくましく脂肪型または筋肉型が多い。青年期~壮年期までは比較的健康で壮年期以降に脳溢血、動脈硬化、腎疾患などの危険が多い。」と記載されています。
現在でいえば、メタボリック症候群や肥満症などが該当します。また、一部の皮膚病や糖尿病、通風、結石、脂肪肝などにも応用できます。このようなことより、日本では最も売れている漢方薬の一つとなっていると思います。体質によって、他の一貫堂処方や中医学による弁証用薬を組み合わせると、大変良い効果が得られます。
なお、防風通聖散は大黄や芒硝が入っていますので、胃弱で下痢がちな方には禁忌です。また、妊婦も禁忌になります。

防風通聖散は「臓毒(余分な水分や脂肪)を大便や尿から排泄して、デトックスする」漢方薬です。

コメント

おなか周りの脂肪を落とす「和漢箋」(医薬品)は少し高い。「防風通聖散」の事ですよね?
【2012/09/19 11:42】 URL | 智太郎 #-[ 編集]
コメントありがとうございます。
和漢箋はロート製薬が展開している漢方シリーズで、防風通聖散も発売されていますね。
臓毒証体質には良い漢方薬だと思いますが、ダイエットという意味では防風通聖散だけでは難しいと思います。
また、和漢箋シリーズは東洋薬行のエキスなどと比べると有効成分が薄いので効果も弱いと思います。
【2012/09/27 10:17】 URL | 店主 #-[ 編集]

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