元気パンダの漢方日記
国際中医師の資格を持つ薬剤師が、漢方医学の知見や日々の出来事、趣味のパンダコレクションの紹介をするブログです。






スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

生理期の漢方薬について

皆さん、こんにちは。
周期療法では生理周期(生理期、低温期、排卵期、高温期)にあわせて漢方薬を使い分けます。生理周期の分類法は2周期法、3周期法、4周期法、7周期法など、いくつかの分類法があります。
基本は生理期、低温期、排卵期、高温期の4周期法ですが、排卵期を省略した3周期法もあります。
また、低温期を前期・中期・後期の3つに分け、高温期を前期・後期の2つに分け、生理期と排卵期をあわせた7周期法もあります。周期療法の大家である夏桂成先生は、この7周期法を最新の著書で発表しています。
また、生理周期が不安定な方で生理痛がひどい方や生理出血がひどい方は生理期と生理期以外の2周期に分ける方法を使うこともあります。

今回は生理期の漢方薬について紹介します。生理期は陽から陰に転換する時期です。一般に生理期は5日間の方が多く、長いと7日間、短いと3日間になります。2日以下や8日以上の方は正常ではありませんので、問題があります。

さて、生理になると基礎体温は高温期の体温から0.3℃~0.5℃の範囲で体温が下がります。きちんと体温が下がり安定すれば問題はありません。しかし生理になっても体温が下がらない方や生理中期~後期に下がった体温が再び上昇して凹凸になる方は問題があります。
周期療法では生理が来ると血液、癸水(黄体ホルモン)がきちんと排泄されることが大切であると考えていますが、排泄がうまくいかないと体温が下がらなかったり不安定になります。
ですから、生理期は血液や癸水、子宮内膜をスムーズに排泄させる漢方薬を中心に使います。中医学独自の四文字熟語で言えば「活血調経、重在去淤」ということになります。生理期は下記の4つのタイプに分けて、漢方薬を使い分けています。

一般調経法:生理期に標準的に使う方法です。軽量の活血化淤薬で、月経血を調理します。夏桂成先生は「五味調経湯」(当帰、赤芍、五霊脂、艾葉、益母草)をよく使っています。日本では婦宝当帰膠弓帰調血飲第一加減或は冠元顆粒を併用します。
活血化淤法:生理期に月経量が少ない、生理痛が強いという症状がある方に使う方法です。一般調経法よりも活血化淤薬の力量を強めます。夏桂成先生は「加減通淤煎」(丹参、赤芍、桃仁、紅花、香附子、山査子、艾葉、茯苓、木香、牛膝)をよく使っています。日本では婦宝当帰膠に血府逐淤丸或は折衝飲を併用します。
逐淤通経法:生理期に月経量が少ない、生理痛が強いという症状があり、子宮内膜症や卵巣嚢腫を併発している方に使う方法です。生理周期は遅れる傾向にあり、甚だしい方は閉経します。最も強い活血化淤薬を使います。夏桂成先生は「加減促経湯」(香附子、熟地黄、赤芍、我朮、木通、蘇木、当帰、川弓、紅花、桃仁、肉桂、甘草)をよく使っています。日本では婦宝当帰膠に血府逐淤丸或は折衝飲、さらに水快宝或いは爽月宝を併用します。
化淤止血法:生理期に出血量が多く、甚だしいときは8日以上出血が続く方に使います。活血化淤薬と固経止血薬を併用します。夏桂成先生は「加味失笑散」(五霊脂、蒲黄、当帰、赤白芍、続断、大小薊、血余炭、荊芥、益母草)をよく使っています。日本では弓帰膠艾湯或は帰脾湯に田七末を併用します。

生理痛が強い方や生理の出血過多の方は生理期の治療が大切になります。近年は子宮内膜症や子宮筋腫の方も増えてきていますが、このような疾患を持っている方は生理期の治療が特に大切になります。
また、生理期の排泄がうまくいくと、低温期における子宮内膜の増殖と卵子の成長もスムーズになり、良い影響があります。

テーマ:不妊治療 - ジャンル:結婚・家庭生活

コメント

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

閲覧パンダ

天気予報


-天気予報コム- -FC2-

プロフィール

元気パンダ

Author:元気パンダ
国際中医師の資格を持つ薬剤師が、日々の漢方相談で感じたことを通じて、正しい漢方医学の知識の普及を目指しています。また、趣味で集めているパンダコレクションも紹介する、楽しいブログです。
■ご感想・お問合せはこちら
 panda@kojima-y.com

最近の記事

最近のコメント

検索フォーム

月別アーカイブ

カテゴリー

RSSフィード

リンク

その他の言語 Ver.2

携帯でもパンダ!

QRコード

ランキング!

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。