元気パンダの漢方日記
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漢方薬解説「補中益気湯」

皆さん、こんにちは。漢方薬解説第48弾は「補中益気湯」です。

補中益気湯は中国・金元時代の名医・李東垣の「内外傷弁惑論」と「脾胃論」を出典としています。非常に有名な処方で、別名「医王湯」ともいわれています。
李東垣 は金元四大家の一人で、発熱疾患には傷寒など外傷病以外に、脾胃が損傷された内傷病もあると主張し、温補剤を多用したので温補派といわれます。また、脾胃を守ることを重視しているので「補土派」ともいわれます。
ツムラ、コタロー、クラシエの3大メーカーをはじめ、多くの漢方メーカーがエキス剤や錠剤などの剤型で発売しています。私の店では、お馴染みの東洋薬行のエキス細粒と良く使いますが、錠剤を希望する方はコタロー漢方の「ホエキンS」を使っています。

補中益気湯

ホエキンS

補中益気湯の効能効果は「元気がなく胃腸のはたらきが衰えて疲れやすいものの次の諸症:虚弱体質、疲労倦怠、病後の衰弱、食欲不振、ねあせ」です。
益気健脾の黄耆を主薬とし、人参、白朮、炙甘草で主薬の効果を増強し、補血の当帰、理気の陳皮で補佐します。さらに気を挙げる升麻と柴胡を配合して、下がった気(気陥)を上昇させる効果を高めています。
補中益気湯は、もともとは脾胃が弱り気が不足することによっておきる慢性発熱(気虚発熱=陰火)を、甘温除熱という方法で改善するために作られました。しかし、現在は「気虚」或いは「気陥」による様々な疾患に使われています。代表的な疾患としては、慢性疲労症候群、慢性下痢、低血圧、メニエール氏病、重症筋無力症、慢性肝炎、慢性腎炎、各種ガン、胃下垂、脱肛、子宮下垂、遊走腎、習慣性流産、男性不妊などがあります。もちろん弁証論治を行い、体質に合わせて様々な漢方薬を配合して使います。
周期療法を行う際には、高温期に良く使っています。高温期が短い方高温期の体温が低い方高温期の途中で体温が下がる方着床が不安定で流産が心配な方には婦宝当帰膠や当帰芍薬散に、参馬補腎丸双料参茸丸、さらにビタエックスなどと併用することが多いです。

補中益気湯は「気虚、気陥による様々な疾患に幅広く効果がある」漢方薬です。

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