元気パンダの漢方日記
国際中医師の資格を持つ薬剤師が、漢方医学の知見や日々の出来事、趣味のパンダコレクションの紹介をするブログです。






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漢方薬解説「瓊玉膏」

皆さん、こんにちは。
久々の漢方薬解説です。漢方薬解説第44弾は「瓊玉膏(けいぎょくこう)」です。

瓊玉膏は由緒正しい漢方薬で、1160年、中国は宋の時代に誕生した漢方薬です。漢方書の古典である「洪氏集験方」に初めて発表されました。時の皇帝の子孫が脈々と栄えることを願い、典医たちが叡知を結集させて作り上げたものです。瓊玉膏は「皇帝とその子孫の不老長寿を願う至宝の薬」として命名されたといわれています。
また、「鬼平犯科帳」のモデルで知られる長谷川平蔵が晩年に重い病の床にあるとき、時の将軍・徳川家斉が病いの平癒を願い、瓊玉膏を授けたと伝えられています。

瓊玉膏①

瓊玉膏の効能効果は「次の場合の滋養強壮:食欲不振・肉体疲労・虚弱体質・病後の体力低下・胃腸虚弱・血色不良・冷え症・発育期 」です。
瓊玉膏は、生地黄の搾汁、人参末、茯苓末、枸杞子、沈香末、ハチミツを混合し、 二重蒸気釜で72時間加熱したのち、徐々に冷却させて製品としました。主薬は生地黄の搾汁で、全体の約80%を占めていることが特徴です。地黄は粉末ではなく搾汁を使用していることが特徴で、陰を養う生地黄の薬効が通常の地黄製剤よりも優れています。さらに人参と枸杞子で気と陰を養い、沈香と茯苓で胃腸を保護しています。この配合により、生地黄の搾汁の陰を養う力を高めると同時に、胃にもたれないように工夫しています。

ところで、日本には瓊玉膏が2種類あります。韓国の廣東製薬が製造して、栃本天海堂が販売している「開豊瓊玉膏」と信州薬品が製造販売している「パナックスケイギョク」です。私の店ではいろいろ検討した結果、「開豊瓊玉膏」を扱っています。ともに生地黄を使っていることは共通していますが、作り方や味、生薬配合などに少し違いがあります。パナックスは生地黄の粉末を使っているので半固形状ですが、開豊瓊玉膏は生地黄の搾汁(絞り汁)を使っているので、練り状態がとろとろで柔らかく、黒糖色で艶やかな色が美しいのです。味は甘みの中にわずかに苦味があり、美味しく飲みやすいです。生地黄の絞り汁を使っていること、見た目の美しさや練り状態の柔らかさ、味のよさ、胃腸への優しさなどが開方瓊玉膏を選んだポイントです。

瓊玉膏②

もともと不老長寿、滋養強壮の目的で開発されていますので、アンチエイジングに最適です。体力・気力の低下、風邪を引きやすい、記憶力の低下、白髪や脱毛、老人乾皮症、目や口の乾燥などに良い効果が期待できます。また、地黄の潤し虚熱を冷ます効果から、糖尿病、更年期障害、アトピー性皮膚炎、各種不正出血、ドライシンドローム、シェーグレン症候群、各種膠原病などにも応用できます。
また、不妊症で陰虚型(排卵が早く生理周期が短い・体温が高いタイプ)にはとても効果的です。

瓊玉膏は1回5g(添付の茶匙すり切り1杯)を、そのまま或いは湯温で薄めて、1日1回~2回服用してください。300g入(30日~60日分)で12000円になります。

瓊玉膏は「強力に陰を養い、体に張りと潤いを与える漢方薬」です。

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