元気パンダの漢方日記
国際中医師の資格を持つ薬剤師が、漢方医学の知見や日々の出来事、趣味のパンダコレクションの紹介をするブログです。






スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

習慣性流産(不育症)について

皆さん、こんにちは。不妊症・周期療法コラム第14弾は「習慣性流産(不育症)について」です。

子供がほしいのになかなか妊娠できない。やっとできたと思ったら流産してしまった。―このような悩みを持つ女性は少なくありません。
実は流産は決してめずらしいことではなく、妊娠した人の10~15%に流産が起こると言われています。また自然流産を3回以上繰り返した方は、4回目に妊娠しても80%が流産するという統計がありますので、流産を3回以上繰り返す習慣性流産は要注意です。
当店でも平均すると月に3人~5人くらいの方が妊娠されますが、残念ながら流産してしまうケースが10%くらいあります。通常よりは流産の確率は低いのですが、せっかく漢方薬を飲んで妊娠したのに流産になると、私のほうも落ち込んでしまいます。一方で当店では4回流産を経験された方が漢方薬を飲んで無事出産したケースもあります。また3回の流産を経験した数人の方が当店の漢方薬を飲んで無事出産しています。染色体の異常による流産はいわば自然淘汰ともいえますので難しいのですが、それ以外の原因でしたら漢方薬はかなり有効です。

習慣性流産の方でホルモンバランスの失調や子宮発育不全などが原因になる場合は、漢方医学では腎の機能低下(腎虚)があると考えます。妊娠するまでは補腎を中心とした周期療法を行い、妊娠してからも安定期になるまでは流産を防止する安胎作用のある漢方薬を服用すると効果的です腎を補う参馬補腎丸双料参茸丸海精宝胎盤エキス、気血を補う婦宝当帰膠、当帰芍薬散、十全大補湯などを組み合わせて服用します。不正出血があるときは帰脾湯や弓帰膠艾湯、田七などが効果的です。胃腸が弱く子宮の筋力が弱い方は補中益気湯、星火健脾散が効果的です。
最近は免疫異常による習慣性流産も増えてきています。免疫異常には抗核抗体の異常、抗リン質抗体の異常、夫婦リンパ球の類似などがあります。免疫異常のタイプや体質によって使う漢方薬は異なりますが、衛益顆粒やインターパンチ、紅沙棘冠元顆粒などの免疫を調整する漢方薬を体質に合わせて服用することで、一定の効果が期待できます。

さて、流産を防止するという意味では、体外受精も同じことになります。自然妊娠との違いは、採卵を行い、人工的に移植するということです。前回のコラムで良い採卵を行なうために低温期に飲む漢方薬についてお話ししましたが、高温期に着床を安定させ流産を防止する漢方薬は、上記の習慣性流産の方の漢方薬に準じます。やはり、受精卵の染色体の異常による流産は仕方がないのですが、それ以外については、漢方薬を飲むことで着床率が良くなっている手ごたえがあります。

習慣性流産の方が漢方薬を服用して無事出産されると喜びも大きく、漢方薬のすばらしい効果を実感することができます。

テーマ:不妊治療 - ジャンル:結婚・家庭生活

コメント

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

閲覧パンダ

天気予報


-天気予報コム- -FC2-

プロフィール

元気パンダ

Author:元気パンダ
国際中医師の資格を持つ薬剤師が、日々の漢方相談で感じたことを通じて、正しい漢方医学の知識の普及を目指しています。また、趣味で集めているパンダコレクションも紹介する、楽しいブログです。
■ご感想・お問合せはこちら
 panda@kojima-y.com

最近の記事

最近のコメント

検索フォーム

月別アーカイブ

カテゴリー

RSSフィード

リンク

その他の言語 Ver.2

携帯でもパンダ!

QRコード

ランキング!

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。