元気パンダの漢方日記
国際中医師の資格を持つ薬剤師が、漢方医学の知見や日々の出来事、趣味のパンダコレクションの紹介をするブログです。






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体外受精と周期療法

皆さん、こんにちは。不妊症・周期療法コラム第13弾は「体外受精と周期療法」です。

当店に相談に来る不妊症の方は、病院治療をまったく受けないで来られる方は少なく、病院でいろいろ治療を行なってうまくいかないため来られる方が多いです。ですから、体外受精(IVF)を経験した方や病院から体外受精を勧められている方が少なくないです。
このようなときに、漢方薬の併用して良いか聞かれることがありますが、結論から言うと漢方薬を併用したほうが卵子の質が良くなり良い採卵ができることが多いので、結果的に成功率が高まります。
体外受精には、ロング法、ショート法、自然周期法などがありますが、年齢や卵巣機能、治療歴などによって適切な選択があります。
年齢が比較的若く卵巣機能も健全ですが、卵管の狭窄やご主人の精子不足により体外受精を選択する場合は、ロング法やショート法でできるだけ良い卵子を多く採卵して、凍結する方法が勧められると思います。
一方、治療経過が長くなり、年齢が上がってきたり、卵巣機能が低下してくると、いろいろな選択が考えられます。排卵誘発剤の使いすぎや年齢要素などにより、ロング法やショート法で多く採卵できなくなった時が一番問題になります。血液検査でもFSHが上がり、卵巣機能の低下が著しくなってくると、採卵数も少なく、成功率も低下します。
このようなときに、病院ではカウフマン療法で卵巣を休ませてから採卵する方法をとります。最近では、排卵誘発剤を多く使ってもたくさん採卵できないのであれば、むしろ排卵誘発剤を減らして自然周期に近い形で1個~2個採卵する「自然周期法」を勧める病院も増えてきているようです。

さて、漢方薬を使う目的ですが、低温期には卵巣機能を高め卵子の質を良くすることにあり、高温期は着床を助けて流産を防止することにあります。生理期は子宮をきれいにし、前の周期で黄体ホルモン剤を使った場合には、黄体ホルモン剤の排泄を促します。
体外受精では、低温期はhMG製剤やクロミッドなどの排卵誘発剤にスプレキュアなどの吸入剤を併用します。ですから、使う漢方薬は前回のコラムに準じます。
ただ、排卵誘発剤は漢方医学では陽を刺激するものと考えますので、良い卵子を作るために陰を養う漢方薬を多く使うと効果的です。私は婦宝当帰膠杞菊地黄丸紅沙棘海精宝ビタエックスなどを良く使っています。また、卵巣が腫れやすい方は、活血化痰薬を多く使い、卵巣の腫れを防止します。
高温期は肺移植を行なう場合は、着床を助けて流産を防止することが大切です。流産防止の漢方薬については、次回に詳しく説明します。
もし肺移植を行なわない場合は、活血化痰薬を多く使い卵巣の腫れを防止すると同時に、体内に蓄積した排卵誘発剤の排泄を高温期から促します。
さて、採卵する卵子は、3ヶ月前くらいにできた卵子の芽が成長するといわれています。ですから、漢方薬を併用する場合も、採卵する周期の3ヶ月以上前から服用すると効果的です。

以上、一般的な体外受精に対する対応を記載しましたが、治療経過や体質は個々に異なりますので、漢方薬の選択やアドバイスも臨機応変に対応しなくてはなりません。多くの経験があると適切なアドバイスができますが、治療しているご本人の体質や事情を良く聞いて、希望を叶えるように一生懸命対応することを心がけています。

テーマ:不妊治療 - ジャンル:結婚・家庭生活

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