元気パンダの漢方日記
国際中医師の資格を持つ薬剤師が、漢方医学の知見や日々の出来事、趣味のパンダコレクションの紹介をするブログです。






スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

周期療法と排卵誘発剤・女性ホルモン剤について

皆さん、こんにちは。不妊症・周期療法コラム第12弾は「周期療法と排卵誘発剤・女性ホルモン剤について」です。

当店で妊娠を希望して相談される方の6割~7割は婦人科を受診しており、なかなか病院治療がうまくいかない方が多いです。婦人科を受診している方の多くは、排卵誘発剤や女性ホルモン剤を服用しています。そこで今回は漢方薬と排卵誘発剤・女性ホルモン剤の併用についてお話します。

クロミッドやセキソビットなどの排卵誘発剤は排卵が遅れるためにタイミングが合わず、妊娠しにくい方には一定の効果があります。しかしクロミッドには子宮内膜が薄くなる、排卵前後の経管粘液(おりもの)が少なくなるという副作用があります。よって6ヶ月以上の長期使用はむしろ妊娠率が悪くなることがあります。クロミッドを使っている方には婦宝当帰膠、六味丸、杞菊地黄丸海精宝、胎盤エキスなどの滋陰養血作用のある漢方薬を併用することで副作用を軽減して妊娠率を高めることができます。

HMG―HCG療法(注射剤)は直接卵巣を刺激して排卵を誘発するので効果は高いですが、一部の方は卵巣の腫れや血栓ができるという副作用があります。血府逐淤丸冠元顆粒帰調血飲第一加減、桂枝茯苓丸、爽月宝などの理気活血化痰作用のある漢方薬を併用すると副作用を未然に防止することができます。このような副作用がなければ周期療法とHMG―HCG療法の相性は比較的良く、排卵障害がある方の妊娠率を高めることができます。

ホルモン剤は主に①黄体機能不全に使う黄体ホルモン製剤と②カウフマン療法を行う際に使われます。①の黄体機能不全の場合は高温期に黄体ホルモン製剤を使いますが、ホルモンを補充しているだけなので根本的な解決にはなりません。またホルモン剤の影響で生理になっても体温が下がりきらないことが多くあります。そこで、生理期に理気活血化痰作用のある漢方薬をしっかりと使い、十分な排泄を行うことで次の周期への悪影響を避けるようにします。
②のカウフマン療法は先天的な月経不順や無月経、排卵誘発剤の使いすぎによる卵巣の衰えが酷く、排卵誘発剤でも反応しなくなった場合に卵巣を休めるために行います。また、体外受精の前に卵巣を休ませて採卵を高めるために行なうこともあります。
カウフマン療法を行う周期は排卵が起きないので、質の良い卵子を作ることを目的とした周期療法は適していません。ホルモン剤を使うと子宮内膜の状態が悪化することがありますので、滋陰養血薬や利気活血薬うを使い子宮内膜を整えます。カウフマン療法が終了した次の周期は排卵がおきる可能性が高まりますので、強力な補腎を中心とした周期療法を行なうと大変効果的です。

上記のように、排卵誘発剤や女性ホルモン剤は何らかの副作用がありますが、漢方薬を併用することで副作用を未然に防ぐことができます。また、体外受精を行なう際には、排卵誘発剤や黄体ホルモン剤を必ず使用しますが、補腎・養血・活血を中心とした周期療法を行なうことで採卵数を高めたり卵子の質を良くすることができます。結果として、体外受精の成功率が高めることができます。
次回は体外受精についてもう少し詳しく説明します。

コメント

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

閲覧パンダ

天気予報


-天気予報コム- -FC2-

プロフィール

元気パンダ

Author:元気パンダ
国際中医師の資格を持つ薬剤師が、日々の漢方相談で感じたことを通じて、正しい漢方医学の知識の普及を目指しています。また、趣味で集めているパンダコレクションも紹介する、楽しいブログです。
■ご感想・お問合せはこちら
 panda@kojima-y.com

最近の記事

最近のコメント

検索フォーム

月別アーカイブ

カテゴリー

RSSフィード

リンク

その他の言語 Ver.2

携帯でもパンダ!

QRコード

ランキング!

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。