元気パンダの漢方日記
国際中医師の資格を持つ薬剤師が、漢方医学の知見や日々の出来事、趣味のパンダコレクションの紹介をするブログです。






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基礎体温表について②

皆さん、こんにちは。不妊症・周期療法コラム第6弾は「基礎体温表について②」です。

このコラムで書いてきているように、周期療法は体質に合わせて飲むと、とても効果
が良い方法です。今日も2人の方から妊娠の報告をいただきました。
1人の方は、多嚢胞性卵巣(PCO)によるひどい生理不順で、時々無排卵の方です。
去年の12月より漢方薬を飲み始め、不安定ながらも排卵がくるようになりました。
今回は今までの漢方薬に海精宝を併用したところ、比較的スムーズに排卵が来て、
見事に妊娠できました。
もう1人の方は、クロミッドを服用しておりものや生理が減った方で、流産歴もあります。
去年の11月から漢方薬を飲み始め、だんだん生理やおりものが増えてきました。
この方も4月より海精宝を飲み始め、今回人工授精で妊娠できました。流産歴があり
ますので、婦宝当帰膠を中心に流産防止の漢方薬も飲んでもらうことにしました。

さて、本題の正常でない基礎体温と漢方治療についてお話します。
今回は、低温期が長く高温期が短い基礎体温の見方です。

基礎体温表②


上記のように、低温期が長く高温期が短くなる方は、卵巣機能が低下し、低温期に
卵子の成熟が悪く、黄体化がうまくいかないために高温期が短くなります。
このような方は、不妊症の方にはとても多く見られます。

排卵が多少遅くても、高温期が12日以上安定している方はあまり問題はないです。
卵子の成熟に少し時間がかかっても、しっかりと成熟して黄体化もうまくいっています
ので、タイミングさえ合えば妊娠のチャンスは十分にあります。
しかし、排卵がかなり遅い方や高温期が11日以下の方は、卵巣機能が低下して
卵子の質が良くないといえます。このような方は冷えて骨盤内の血流が悪く、妊娠
しにくいといえます。
以下の周期療法を基本にして、体質によってアレンジします。

生理期: 婦宝当帰膠+冠元顆粒など
低温期: 婦宝当帰膠+杞菊地黄丸、参茸補血丸、海精宝、温経湯など
排卵前後の5日間は冠元顆粒を併用する
高温期: 婦宝当帰膠+双料参茸丸、参馬補腎丸、海精宝など

排卵日が遅れてはっきりしないので、生理期を飲んだあとに、体温が上昇するまで
低温期の漢方薬を服用して、体温が上昇したら高温期の漢方薬に切り替えます。
排卵が近づいておりものが増えてきたら、冠元顆粒を併用して排卵を促します。

ところで、あまりに排卵が遅れる方や生理周期が不安定な方は、周期療法を行い
にくいです。このような方は、まずは生理周期と関係なく月経を調整する漢方薬を
服用して、月経が整ってきたら周期療法に切り替えるようにします。

上記のような周期療法を体質に合わせて行うと、だんだん基礎体温が正常に近づ
いていく方が多いです。子宮が暖かくなり、卵巣機能も良くなっていきますので、
妊娠しやすい体質に変わっていきます。

なお、多嚢胞性卵巣(PCOS)や子宮内膜症、卵巣嚢腫、早期閉経(POF)など
の基礎疾患があり、排卵障害がひどい方は、病院の検査も参考にして漢方薬を
工夫しなくてはなりません。このようなケースは、別のコラムで改めて紹介します。


テーマ:不妊治療 - ジャンル:結婚・家庭生活

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