元気パンダの漢方日記
国際中医師の資格を持つ薬剤師が、漢方医学の知見や日々の出来事、趣味のパンダコレクションの紹介をするブログです。






スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

周期療法の理論

皆さん、こんにちは。不妊症・周期療法コラム第5弾は「周期療法の理論」です。

前回、周期療法は卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)を陰と陽と考え、低温期と高温期で滋陰と温陽を行なうことをお話しました。夏桂成先生は、この考えをさらに発展させて、ホルモン分泌のしくみを中医学の五臓理論と結合しました。

ホルモン分泌は生殖軸と呼ばれ、西洋医学では視床下部-脳下垂体-卵巣-子宮で説明されています。視床下部よりGn-RH、脳下垂体よりFSHとLH、卵巣よりエストロゲンとプロゲステロンが分泌され、生理周期がコントロールされています。
一方、中医学の考え方では、心-腎-子宮が生殖軸と関係しています。心は神明を主り、腎は精卵の発育と排泄を主宰して生殖を主ると考えられています。神が主る神明は、視床下部、脳下垂体の働きを包括しており、腎が主る生殖は、卵巣、子宮の働きを包括しています。ですから、心-腎-子宮の生殖軸は、西洋医学の視床下部-脳下垂体-卵巣-子宮の生殖軸の考え方と一致していることになります。
また、中医学では生殖軸には肝と脾胃も関係していると考えています。なぜなら、肝は疎泄を主り自律神経を調節しており、血を蔵して子宮に十分な血液を送っています。一方、脾胃は運化を主り食物の消化吸収を通じて血や精を補っています。よって、心-腎-子宮の生殖軸のコントロールには肝と脾胃が深く関係しているといえます。
このような中国医学の理論をベースとして、西洋医学の生理周期や基礎体温の概念を結合させて、周期療法の理論が作られました。

ホルモンバランス表


上記の表のように、生理周期は4つの周期を一定のリズムで繰り返します。周期療法では特に低温期に質の良い受精卵と子宮内膜を作ることを重視しています。低温期に心-腎-子宮のホルモンバランスを整えてしっかりと滋陰養血します。その結果、エストロゲンの分泌を促し、質の良い受精卵と子宮内膜を作ることができるのです。
質の良い卵子の目安として、排卵前後のおりもの分泌があります。夏桂成先生は排卵期の透明で光沢と粘りのある卵の白身のようなおりものを重視しています。夏桂成先生の考えでは、おりものの日数については、生理の日数と関係があるそうです。生理期が7日の方は排卵期も5~7日、生理期が5日の方は排卵期も3~5日、生理期が3日の方は排卵期も3日と生理期と排卵期の日数が対応していることが望ましいといえます。

以上のように、周期療法は中医学と西洋医学の理論が結合されており、画期的な治療法といえると思います。次回は、基礎体温表について解説していきます。

テーマ:不妊治療 - ジャンル:結婚・家庭生活

コメント

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

閲覧パンダ

天気予報


-天気予報コム- -FC2-

プロフィール

元気パンダ

Author:元気パンダ
国際中医師の資格を持つ薬剤師が、日々の漢方相談で感じたことを通じて、正しい漢方医学の知識の普及を目指しています。また、趣味で集めているパンダコレクションも紹介する、楽しいブログです。
■ご感想・お問合せはこちら
 panda@kojima-y.com

最近の記事

最近のコメント

検索フォーム

月別アーカイブ

カテゴリー

RSSフィード

リンク

その他の言語 Ver.2

携帯でもパンダ!

QRコード

ランキング!

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。