元気パンダの漢方日記
国際中医師の資格を持つ薬剤師が、漢方医学の知見や日々の出来事、趣味のパンダコレクションの紹介をするブログです。






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男性不妊について

皆さん、こんにちは。不妊症・周期療法コラム第1弾は、「男性不妊について」です。

妊娠は夫婦の共同作業ですので、妊娠が成立するためには夫婦ともに健康であることが大切です。最近では不妊で悩むカップルの約半数は男性にも原因があるとされています。しかし、男性は自分に原因があると認めたがらない傾向にあるようですので、不妊症・周期療法コラムの第1弾をあえて男性不妊にしました。
近年はストレスや運動不足、不規則な食生活、環境ホルモン、パソコン画面の見すぎなど精子の状態が悪くなる要素はますます増えてきていますので、男性の精子数を増やして精力を増強することは、妊娠が成立するために重要な要素であると考えています。
精液検査の基準値は、下記のようになっています。

精液量 2.0ml以上、精子濃度 2000万/ml~2億/ml、
精子総数 4000万以上、精子直進運動精子 50%以上、
高速直進運動精子 25%以上、正常形態精子 30%以上、
抗精子抗体陰性


これはあくまで基準でありこの数字にとらわれる必要はないと思いますが、妊娠を望む場合は男性の精子数が多いほど望ましいので、積極的に漢方治療をすることをお薦めしたいと思います。
特に奥様が妊娠しにくい体質や疾患がある場合は、男性がより精子を強くして、奥様の分をカバーずるくらいの気持ちが必要です。このお互いを思いやる気持ちが、妊娠という喜びにつながると思っています。実際当店でも女性だけが漢方薬を服用するより、男女とも服用したほうがうまく妊娠することが多いようです。
さて、男性不妊の原因は造精機能障害、精路通過障害、精機能障害、精子機能障害の4つがありますが、造精機能障害が9割を占めています。
造精機能障害は名前の通り、精子の製造する機能に問題があります。精子の状態によって乏精子症、非閉塞性無精子症、精子無力症、精子奇形症の4つがあります。
精路通過障害は精子の通り道である精管が生まれつきや炎症によって詰まっている状態で、全体の5~10%を占めます。
精機能障害は勃起障害(ED)や射精障害、性欲の低下(精力減退)などがあります。勃起障害には心理的な機能性EDと勃起に関わる組織に問題のある気質性ED、両方に問題のある混合型EDがあります。バイアグラなどが効くこともありますが、心理的な要因が大きいので、カウンセリングや性生活の環境作りが大切になります。
精子機能障害は精子を製造する機能に問題はないが、炎症や免疫反応により精子の機能が低下している状態です。精巣や前立腺の慢性炎症や抗精子抗体などの免疫異常が含まれます。
漢方薬は上記の全てのタイプに効果的ですが、全体の9割を占める造精機能障害に特に効果的です
漢方薬で精子を増やす場合は、植物由来の漢方薬だけでは力が弱く、動物由来の漢方薬を使う必要があります。製剤としてはイーパオ、ANT、海精宝至宝三鞭丸海馬補腎丸、などの補腎薬が大変効果的です。
特に蟻を主薬とした「イーパオ」、蟻の錠剤「ANT」は精子を増やすために必要な亜鉛やアミノ酸が豊富に含まれ、副作用も少ないため当店でも大変喜ばれております。「海精宝」は高級食材でもある魚鰾(魚の浮き袋)とマカを主薬としており、造精機能を高める効果が優れています。「至宝三鞭丸」、「海馬補腎丸」は鹿茸や海馬などを主薬としており、古くから強力な精力剤として使われてきました。
いずれも体質に合えば大変効果的ですが、造精機能障害以外に大きな問題があるケースでは、下記のように適宜漢方薬を併用します。
心理的なEDがある場合は、ストレスを和らげる「抑肝散」、「柴胡加竜骨牡蠣湯」などを併用すると効果的です。
精管が通りにくい場合や海綿体の血流障害、内臓脂肪による圧迫がある場合は、瘀血を改善する「冠元顆粒」、「田七」などを併用すると効果的です。
前立腺や精巣に炎症がある場合は「竜胆瀉肝湯」、「五涼華」などを併用すると効果的です。
抗精子抗体などの免疫異常がある場合は「衛益顆粒」、「インターパンチ」などを併用すると効果的です。
男性不妊は効果的な病院の薬がほとんどありません。特に造精機能を高める薬はほとんどありませんので、漢方薬が最も効果的といえる分野です。
不妊症、男性不妊症でご来店の際は、ご夫婦で相談にこられることをお薦めします

テーマ:不妊治療 - ジャンル:結婚・家庭生活

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Author:元気パンダ
国際中医師の資格を持つ薬剤師が、日々の漢方相談で感じたことを通じて、正しい漢方医学の知識の普及を目指しています。また、趣味で集めているパンダコレクションも紹介する、楽しいブログです。
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