元気パンダの漢方日記
国際中医師の資格を持つ薬剤師が、漢方医学の知見や日々の出来事、趣味のパンダコレクションの紹介をするブログです。






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漢方薬解説「大柴胡湯」

皆さん、こんにちは。漢方薬解説第58弾は「大柴胡湯」です。

大柴胡湯は小柴胡湯と対照的な名称で、約2000年前の中国・漢時代に書かれた「傷寒論」という有名な古典を出典としています。ツムラ、コタロー、クラシエの3大メーカーをはじめ、多くの漢方メーカーが発売しています。
私の店では、切れ味の良い東洋薬行のエキス細粒を良く使っています。

大柴胡湯

大柴胡湯の効能効果は「がっしりとした体格で比較的体力があり、便秘の傾向にあるものの次の諸症:胃炎、常習便秘、高血圧に伴う肩こり・頭痛・便秘、肩こり、肥満症」です。
大柴胡湯は名前のとおり柴胡を主薬として、黄苓を臣薬としています。この柴胡+黄苓の組み合わせは、傷寒論では少陽期の鬱熱を和解するときに常用する配合です。大黄と枳実で陽明大腸の熱を瀉下し、半夏、生姜で和胃止嘔し、芍薬と大棗の”酸甘化陰”で熱結による津液の消耗を防ぎます。傷寒論らしい深く考えられた素晴らしい配合です。
原典の傷寒論では、発熱性疾患の経過にみられる少陽陽明合病に使われています。典型的な症状としては、往来寒熱(寒気と発熱を繰り返す)・心下部のつかえ・悪心嘔吐・いらいら・口が苦いなどの少陽証に、腹部膨満感・便秘などの陽明証をともなうものです。
しかし、現在は慢性病にもよく使われています。例えば、慢性肝炎・脂肪肝・胆嚢炎・胆石症・自律神経失調症・胃十二指腸潰瘍・高血圧症・動脈硬化・肩こり・頭痛などがあります。慢性病の場合は、いらいら・怒りっぽい・不眠・目の充血・脇部の脹り・口が苦い・悪心嘔吐・腹部膨満感・便秘などの肝欝化火の症状が見られることが特徴です。
また、一貫堂医学では臓毒証体質にも使います。臓毒証体質には基本的には防風通聖散が使われますが、ストレスが多く肝欝化火を伴うときは大柴胡湯が適応となります。ですから、大柴胡湯は内臓脂肪が多く脂肪肝の人(太鼓腹の人)のダイエットにも効果的です。

大柴胡湯は「肝胆の気の流れを改善し、内臓脂肪を排泄する」漢方薬です。
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テーマ:健康 - ジャンル:ヘルス・ダイエット

不妊症と年齢③

皆さん、こんにちは。

今回は年齢が高い不妊症の漢方薬の使い方についてお話したいと思います。漢方のバイブルといえる「黄帝内経(こうていだいけい)」では、女性は7の周期で成長・発育・老化することが記載されています。
「女子は7歳になると、腎気盛んになり、歯が生え揃い、髪は長くなる。14歳になると、天癸(てんき)が至り、妊脈(にんみゃく)が通じ、太衝(たいしょう)の脈が盛んになり、月経が来るようになる。故に子供を産める。21歳になると、腎気が平均になり、故に智歯が成長して身長も伸びきる。28歳になると、筋骨がしっかりして、髪の長さも極まり、身体が強壮になる。35歳になると、陽明経の脈が衰え、顔面部がやつれはじめ、髪が抜けはじめます。42歳になると、3つの陽経脈(ようめいみゃく)が衰え、顔面部がさらにやつれ、髪も白くなりはじめます。49歳になると、任脈は空虚になり、太衝の脈も衰え、天癸は竭きて、月経が停止する。」
つまり、妊娠しやすい年齢は21歳~28歳くらいで、35歳を過ぎると卵巣機能が低下して、42歳を超えるとかなり難しくなるという事になります。
「黄帝内経」の記載には「腎気」という言葉が出てきますが、漢方医学では加齢による卵巣機能の低下を「腎虚」と考えています。ですから、35歳を過ぎて卵巣機能の低下が見られる方は、強力に腎を補うことが大切になります。
私の店では35歳以上で妊娠した方は多くいますし、40歳以上の方でも最近2年で12人の方が妊娠しています。これは強力に腎を補うことで、卵巣機能や子宮内膜の状態が改善したから、といえます。
補腎作用を強くするためには、動物性の生薬を使う必要があります。よく使われるのは海精宝海馬補腎丸参馬補腎丸参茸補血丸胎盤エキスなどです。このような動物性の生薬は健康保険がききませんので、漢方専門の薬局で相談する必要があります。
さらに、女性の子宮は十分な血液があることが大切ですので、常に血液を補うことも考えます。生理痛や排卵痛が強い方や卵管に閉塞がある方は骨盤内の淤血を改善することも重要になります。

以上の基本的な考え方の上で、基礎体温の情報や全身症状、さらに生理やおりものの状況を加味して、個々の体質に合わせた漢方薬を考えることになります。生理周期の乱れが少ない場合は、生理周期(生理期、低温期、排卵期、高温期)に合わせて漢方薬を使い分ける周期療法が特に効果的です。周期療法は以前にもコラムで紹介していますが、年齢が高い方には補腎効果が高い動物性の漢方薬を使って、効果を高めるようにしています。

テーマ:不妊治療 - ジャンル:結婚・家庭生活

アジパンダぬいぐるみ

皆さん、こんにちは。

パンダコレクション70弾は、「アジパンダぬいぐるみ」です。
69弾の「アジパンダ・ゴールド」に続いてのアジパンダです。

「アジパンダぬいぐるみ」は味の素が行った「アジパンダ祝300万本ありがとうキャンペーン」の懸賞品です。懸賞には申し込まなかったのですが、いつものようにYahoo!オークションで落札しました。

アジパンダぬいぐるみ

写真ではわかりにくいですが、きれいな赤色です。目も鼻も赤いです。
なかなかかわいいデザインです。

アジパンダも企業キャラクターとして定着してきましたね。
最近はパンダのキャラクターが増えていて、とても嬉しいです。

テーマ:コレクション - ジャンル:趣味・実用

漢方薬解説「柴胡加竜骨牡蠣湯」

皆さん、こんにちは。漢方薬解説第57弾は「柴胡加竜骨牡蠣湯」です。

柴胡加竜骨牡蠣湯は小柴胡湯を加減した処方で、約2000年前の中国・漢時代に書かれた「傷寒論」という有名な古典を出典としています。ツムラ、コタロー、クラシエの3大メーカーをはじめ、多くの漢方メーカーが発売しています。
私の店では、切れ味の良い東洋薬行のエキス細粒を良く使っています。

柴胡加竜骨牡蠣湯

柴胡加竜骨牡蠣湯の効能効果は「精神不安があって、どうき、不眠などを伴う次の諸症:高血圧の随伴症状(動悸、不安、不眠)、神経症、更年期神経症、小児夜泣き」です。
もともとの傷寒論では、小柴胡湯から甘草を除き、竜骨・牡蠣・桂枝・茯苓・大黄・鉛丹を加えたものとなっていますが、現在は毒性のある鉛丹は使われていません。また、ツムラの製剤は大黄を除いています。
傷寒論では、太陽病を誤って下したために、病邪が少陽に内陥して、胸脇部が張る、驚きやすい、うわごと、小便不利、全身が重く転側もできないという症状があるときに柴胡加竜骨牡蠣湯が適応すると記載されています。
現代は風邪をひいて下剤で下すような治療はほとんど行なわないので、上記のような意識朦朧とした状態ではなく、慢性病で使うことが多くなっています。
柴胡加竜骨牡蠣湯は肝系の鬱熱を発散させて冷まし、肝陽を鎮静させる効果が優れています。
適応疾患としては、神経系の疾患ではノイローゼ、神経衰弱、統合失調症、不眠症、更年期障害、耳鳴り、てんかんなど、循環系の疾患では高血圧、狭心症、心臓神経症など、その他の疾患ではめまい、バセドー病、円形脱毛症、男性不妊、などがあります。
上記の疾患でも、胃腸が弱く、冷え性の方には適応しませんので、注意が必要です。

柴胡加竜骨牡蠣湯は「脳神経を安定させ、様々な精神疾患を改善する」漢方薬です。

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不妊症と年齢②

皆さん、こんにちは。

妊娠と年齢は大きな関係があることは皆さんご存知のことだと思います。さまざまな統計では、30歳までは妊娠率に変化がありませんが、30歳を過ぎると少しずつ妊娠率が低下し、40歳以上になるとがくっと低下するようです。個人差もありますので一概にはいえませんが、40歳を過ぎると妊娠しにくくなるということはいえそうです。
高齢になると卵子の数や質が問題になります。一生のうちに排卵されるのは400~500個といわれていますが、排卵によって卵子は失われますから、年齢が高くなれば残っている卵子の数も当然減って来ます。また、卵子の質も低下するといわれています。もし卵巣の手術を行ったり、体外受精で採卵を繰り返すと、より卵子の数が減るため、妊娠にとっては大きな問題になります。

私の店では「結婚しても子供がなかなか産まれない」「病院で高度治療してもうまくいかない」という方が相談に来ます。そのような方に漢方薬で妊娠しやすい体質つくりを行いますが、もう少し早く相談に来てくれたら・・・と思うことも少なくありません。
すでに病院で不妊治療を受けている方は、高齢になるほどステップアップ治療を急ぐ傾向があるようです。西洋医学の考えでは一度衰えた卵巣は改善しないと考えますので、卵巣が働いているうちに少しでも多く採卵することを考えるようです。中には卵管が正常でご主人の精子に問題がないのに、年齢が高いということで体外受精を行っているケースも見られます。
しかし私の経験では高度治療を繰り返して卵巣機能が低下した方が、漢方薬を服用して再び良い採卵ができたというケースがあります。また、体外受精で着床できなかった方が、漢方薬を飲んで自然妊娠したケースもあります。ですから、ステップアップばかりでなく、時には立ち止まってじっくりと体質を見直すことも大きな意味があります。

漢方医学では加齢による卵巣機能の低下を「腎虚」と考えています。「腎は精を蔵し、生殖を主る」といわれており、腎を補うことで加齢による卵巣機能の低下を防止して、改善することができます。腎を補う漢方薬は数多くありますが、年齢が高くなり卵巣機能が衰えている方は、数種類の漢方薬を併用する必要があります。腎を補う「補腎薬」を中心に気血を補う「養血薬」、淤血を改善する「活血薬」、ストレスを和らげる「理気薬」を生理周期にあわせて上手に配合することで、優れた効果を発揮することができます。
漢方医学による周期療法は、卵巣機能を高めて妊娠しやすい体質作るために、ベストな方法の一つだといえます。

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お客様の声(不妊症)

K・A様(30代、女性)

2人目不妊で1年半病院に通院しましたが、夫婦ともに原因が見つからず、通院をやめてしまいました。
その1年後に小島薬局さんのウワサを聞き、ダメモトで夫と期限を半年と決め、処方していただくことにしました。

4ヶ月間漢方薬を飲んだ結果、無事に妊娠することができました。
6年間悩んだことがうそのようです。

小島先生、漢方スタッフの皆さん、ありがとうございました!!

〔薬局から一言〕

半年の期限があり、少しプレッシャーがありましたが、無事に妊娠できてよかったです。
最初の2ヶ月は婦宝当帰膠、海馬補腎丸、星火逍遥丸で体質改善を行い、その後周期療法に移行して妊娠に至りました。
現在は流産予防とつわりのため、婦宝当帰膠、参馬補腎丸、香蘇散を服用しています。
無事に出産できるように心より祈念しています。

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アジパンダ・ゴールド

皆さん、こんにちは。

パンダコレクション69弾は、「アジパンダ・ゴールド」です。

味の素は今年でなんと100周年だそうです。そして人気が定着したアジパンダにゴールドの限定品が登場しました。
私は不覚にも気付かなかったのですが、漢方スタッフの深谷朋昭くんがイトーヨーカドーで見つけて購入してきました。

アジパンダ・ゴールド

パッケージを見たら「味の素は長期保存しても品質に問題なくいただけますので、賞味期限は記載しておりません。」と記載しています。
ですから、赤いアジパンダと一緒に並んで展示しています。

招きパンダもゴールドです。ゴールドのパンダが幸運を招いてくれそうな気がします。

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漢方薬解説「二至丸」

皆さん、こんにちは。漢方薬解説第56弾は「二至丸」です。

二至丸は清代の「医方集解」を出典としている漢方薬です。
名前の由来がユニークで、二至とは夏至と冬至のことです。二至丸は女貞子と旱蓮草という2種類の漢方薬で構成されており、女貞子は冬至に、旱蓮草は夏至に収穫されるため、二至丸と名付けられました。
名前はユニークで、成分も2種類とシンプルですが、方剤学の教科書にも載っている有名な漢方薬です。日本では「二至丹」という名前で、保険食品として許可されています。

二至丹

女貞子、旱蓮草ともに滋陰薬に分類され、女貞子は補腎養肝、烏髪明目、清虚熱の効果があり、旱蓮草は補腎養肝、涼血止血、烏髪の効果があります。また、女貞子は甘味、旱蓮草は酸味があり、「酸味+甘味=陰に変化」という中薬の配合原則にも従っています。
以上より、二至丸は肝腎陰虚、精血不足による諸症状に幅広い効果があります。代表的な症状としては、手足のほてり、口の乾き、足腰がだるい、ふらつき、目のかすみ、不眠、夢が多い、若白髪などで、舌が赤く、舌苔が少ない特徴があります。
臨床的には更年期障害に最もよく使われています。その他に婦人科の不正出血、不妊症、自律神経失調症、若白髪、眼精疲労、ドライアイ、シェーグレン症候群、高血圧、糖尿病、慢性肝炎などにも使われます。
二至丸はシンプルな配合なので、様々な漢方薬と併用することができ、とても使いやすい漢方薬です。

不妊症では体温が高く排卵が早い基礎体温の方に、低温期~排卵期にかけてよく使います。このような方はFSHが高く、更年期様のホルモンバランスになっている方が多く見られます。体質により、瓊玉膏杞菊地黄丸瀉火補腎丸加味逍遥散天王補心丹温清飲などと適切に併用すると大変効果的です。

二至丸は「シンプルな配合で、肝腎陰虚に幅広く使える」漢方薬です。

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不妊症と年齢①

皆さん、こんにちは。

3月に招きパンダちゃんがきてからお店が活気づいてきています。妊娠された方も3月以降で20人になりました。
6月の薬事法改正以降に、新規の方のメール相談や電話相談での郵送ができなくなりましたが、ご遠方からご来店される方が増えてきてきました。やはり直接ご相談するほうが詳しくご説明できますし、舌や掌紋を診ることができますので、より体質に合った漢方薬をお勧めすることができます。

さて、今回から不妊症と年齢に関することを連載していきます。一昨年にマイドゥー誌で連載したコラムを一部修正したものです。
現在当店が取り組んでいることに40代以降の不妊症のサポートがあります。当店では最近2年間では11人の40代以上の方の妊娠報告をいただいており、今年は44歳の方から妊娠報告をいただいています。今まででは46歳の方の妊娠・出産が最高齢になります。30代後半の方になるとかなり多くの方が妊娠しています。
不妊症の漢方相談をして感じることは、30代後半になると年齢のことを気にされる方がとても多いということです。特に婦人科の治療をされている方は医師からも年齢のことを指摘されるためか、「1ヶ月でも早く」と焦っている方も見られます。年齢が上がると婦人科では体外受精などの高度治療を進めることが多いようですが、年齢が上がるほど体外受精の成功率は下がります。また、採卵を繰り返すことで、卵巣機能が低下して早期閉経になるケースも見られます。
西洋医学では年齢に逆らうことができないと考えられていますが、漢方医学では単純に年齢だけでは考えていません。漢方医学では望診や舌診という方法があります。望診は外見から内臓の状態を判断する方法ですが、30代でも40代に見える方もいれば、40代でも30代に見える方もいます。私の経験では、見た目が若い方はホルモンバランスも良いようで、40代でも妊娠しやすいようです。そのようなことを考えると、あまり年齢のことで焦る必要はないと思います。
時々高度治療を行っている方で、期間をあまりおかないで体外受精を希望する方がいます。これは卵巣機能を考えると望ましいことではありません。2年も3年も避妊するのは心配ですが、3ヶ月~半年くらい遅れても大きな問題はありません。それよりも漢方薬で卵巣機能を高め、その後に妊娠をチャレンジするほうが望ましい結果になることが多いようです。

漢方薬、特に周期療法で治療をすると、基礎体温が良くなり卵巣機能が改善する方が多くいます。私の経験では、妊娠しやすい体質作りが何よりも大切だと感じています。

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プロフィール

元気パンダ

Author:元気パンダ
国際中医師の資格を持つ薬剤師が、日々の漢方相談で感じたことを通じて、正しい漢方医学の知識の普及を目指しています。また、趣味で集めているパンダコレクションも紹介する、楽しいブログです。
■ご感想・お問合せはこちら
 panda@kojima-y.com

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