元気パンダの漢方日記
国際中医師の資格を持つ薬剤師が、漢方医学の知見や日々の出来事、趣味のパンダコレクションの紹介をするブログです。






スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

子宮性不妊について

女性の不妊症を大きく分けると、子宮性不妊、卵巣性不妊、輸卵管性不妊、免疫性不妊に分類されます。今回は子宮性不妊についてお話します。
子宮性不妊には子宮発育不良、子宮後屈、子宮内膜症、子宮筋腫などが含まれます。子宮性不妊の場合、いずれのタイプも軽度であれば周期療法の適応になります。
子宮発育不良は幼児型子宮ともいわれ、先天性、遺伝性の要素が強いです。卵巣性不妊(排卵障害)を伴うこともあります。軽度であれば補腎養血を主とする周期療法を行うと、子宮の発育がよくなり子宮内膜も厚くなってきます。中度から重度になってくると無排卵になることもあり、非常に難治となります。より強力に補腎する必要がありますが、よい効果が得られないこともあります。
子宮内膜症とはもともと子宮の内側にしか存在しないはずの子宮内膜が、それ以外の場所に発生しそこで増殖する疾患です。子宮筋層に発生したものは子宮腺筋症と呼ばれています。子宮内膜症の症状としては生理痛が有名ですが、実際に生理痛がある方は20%~30%といわれています。無症状の方も多く、検査をして初めて子宮内膜症がわかったというケースもあるようです。自覚症状がなく子宮内膜症が進行しているケースもあり、重度になると卵巣嚢腫、卵管癒着による狭窄、子宮腺筋症による着床障害などの症状が問題となります。近年子宮内膜症は不妊症の原因として重視されてきており、原因不明な不妊症の方の約50%が子宮内膜症を合併しているという報告もあります。
中医学では子宮内膜症を淤血と考えています。私の経験では、重度のケースを除けば漢方薬はとても効果的です。軽度の子宮内膜症は通常の活血化淤薬で十分な効果があります。症状が進行している場合は作用の強い活血化淤薬を配合する必要があります。卵巣嚢腫や癒着があるような重度のケースは手術などの治療と漢方薬の併用を行うこともあります。不妊症には子宮内膜症が関係することが多いということもあり、周期療法を行う際も生理期~排卵期に淤血の改善を行うと効果が上がることが多く見られます。
子宮筋腫は、女性疾患の中で、最も多い腫瘍で、日常でよく見られる疾患です。特に30歳代後半から40歳代前半の主婦によく見られます。子宮筋腫は発生場所により大きく3つに分けられます。最も多い発生場所は筋層内筋腫、次に漿膜下筋腫、そして粘膜下筋腫です。子宮筋腫は良性の腫瘍ですが、子宮筋腫のできる場所によっては、不妊症や流産の原因になることがあります。        
漿膜下筋腫は子宮の外側にあるため、症状があまりおこりません。ただ、大きくなると腸や膀胱を圧迫するため、便秘や頻尿などの症状がでることがあります。小さい場合は妊娠にそれほど悪い影響を与えないので、特に治療しなくても良いようです。しかし、サイズが大きくなると積極的な治療が必要になります。漢方薬としては、活血化淤薬や化痰薬を使います。          
筋層内筋腫は子宮の収縮がうまくいかなくなり、生理痛がひどくなることがあります。また、生理が止まりにくくなることもあります。漢方薬としては、活血化淤薬を基本として、利気化痰薬を併用します。
粘膜下筋腫は子宮内膜にあるため、生理とともに排出されてとれてしまうケースがあります。このタイプは一般的に生理の量が多くなります。ひどい場合は、大量に出血して止まらなくなる事もあるようです。漢方薬としては活血化淤薬を使いますが、出血が多い場合は注意が必要です。このようなケースでは、生理中は止血作用のある漢方を使い、生理中以外に活血化淤薬を多く使うこともあります。
いずれのタイプでも、あまりにもサイズが大きいときは、手術を考慮する必要があります。一般的には、鶏卵大までなら、漢方薬で子宮筋腫が小さくなったり、無くなるケースがあります。それよりも大きい場合でもサイズが小さくなるケースがありますので、漢方薬を試してみる価値はあります。
次回は卵巣性不妊についてお話します。
スポンサーサイト

テーマ:不妊治療 - ジャンル:結婚・家庭生活

パンダとあそぼ「パンダとすべりだい」

皆さん、こんにちは。
パンダコレクション53弾は「パンダとあそぼ①-パンダとすべりだい」です。

「パンダとあそぼ」はバンダイの食玩で、4種類あります。組立式の食玩ですが、ラムネが1個入っているだけですので、ほどんど玩具ですね。さすがバンダイで、食玩といえども手抜きがありません。

パンダであそぼ①-パンダとすべりだい

相談コーナーのパンダ展示棚に他の3種類と一緒に並んでいます。
なかなかかわいらしい食玩シリーズです。
残りの3種類も順次紹介していきます。

テーマ:コレクション - ジャンル:趣味・実用

漢方薬解説「温経湯」

皆さん、こんにちは。漢方薬解説第41弾は「温経湯」です。

温経湯は約2000年前の中国・漢時代に書かれた「金匱要略」という有名な古典を出典としています。日本の漢方は「傷寒論」「金匱要略」を重要視しているため、温経湯はツムラ、コタロー、クラシエの3大メーカーをはじめ、ほとんどの漢方メーカーがエキス剤や丸薬、錠剤など様々な剤型で発売しています。
私の経験では、このブログではお馴染みの東洋薬行から発売されている「温経湯」が効果が良いです。

温経湯

温経湯の効能効果は「手足がほてり、唇がかわくものの次の諸症:月経不順、月経困難、 こしけ、更年期障害、不眠、神経症、湿疹、足腰の冷え、しもやけ」です。
温経湯は名前のとおり子宮や卵巣を温める漢方薬です。主薬は呉茱萸と桂枝で、温経散寒し、当帰・芍薬・川弓・牡丹皮が養血活血で効果を補います。阿膠・麦門冬で滋陰潤燥し、人参・半夏・生姜・甘草で益気健脾して胃腸を保護します。以上の配合により、衝妊虚寒(子宮や卵巣の冷え)による淤血阻滞を改善します。
温経湯は単純に温めるだけでなく、潤しながら虚熱を冷ます麦門冬や牡丹皮が配合されています。よって、血液循環をよくして手先のほてりや唇の乾燥を改善する一方、体全体をあたためる双方向性の作用があります。また、皮膚を潤したり、ホルモンのバランスを整える効果も期待できます。ですから、不妊症、月経不順、生理痛、不正性器出血、更年期障害、頭痛、しもやけ、手湿疹、唇の乾燥など、幅広い効果があります。
不妊症で使う場合は、低体温気味で排卵が遅れ生理周期が長くなるタイプに効果的です。排卵が早く体温が高いタイプには合いませんので、基礎体温も参考にすると良いと思います。

温経湯は「血液循環を改善して体を温め、様々な婦人病に効果的な漢方薬」です。

テーマ:医療従事者になるための勉強 - ジャンル:学校・教育

平成20年・マイドゥー講演会

皆さん、こんにちは。
一昨日の10月22日(水)にマイドゥーを発行している(株)リック本社にてお客様講演会を行いました。テーマは「月経のしくみと基礎体温」です。
マイドゥーのお客様講演会は毎年秋に行っています。今年で8回目になり、すっかり恒例となりました。今年は例年より少なく、6人の方が参加してくれました。講演会は10時半~12時の1時間半です。今回の参加者には私の著書「女性の悩みは漢方で治す」を進呈させていただきました。

平成20年・マイドゥー講演会

最初は西洋医学の{視床下部-脳下垂体-卵巣-子宮}の生殖軸と漢方医学の{心-腎-子宮}の相関関係による月経のしくみを話しました。その後、基礎体温による体質診断、生理周期ごとの漢方薬の配合の特徴について話しました。さらに、西洋薬と周期療法の併用、西洋薬の副作用について詳しく話しました。
最後に手相と婦人病のお話をしました。婦人科疾患の見立てをするために、自覚症状を問診で聞きますが、客観的な指標としては基礎体温と舌診、さらに最近は手相を重視してします。
実は今年の9月より、漢方相談の幅を広げるために、東京の自由が丘にある仙乙恵美花先生の手相教室に通っています。個人レッスンで教えてもらっていますが、仙乙先生は教え方が上手で、毎回楽しく学んでいます。仙乙先生の手相教室は占いが中心ですが、病気診断にも応用が出来ます。
実は中国には手相による病気診断を得意とする中医師(漢方医)がおり、本も数冊出版されています。手相による病気診断は、性格や運勢、適職判断よりも書物が少なく難しいですが、今後さらに研究していきたいと思っています。
簡単な運勢判断はできるようになりましたので、ご希望の方は薬局にお越しの際にお申し付けください。

テーマ:健康 - ジャンル:ヘルス・ダイエット

月経のしくみと基礎体温の見方

皆さん、こんにちは。
先週の水曜日(10月15日)に「イスクラ中医薬研修塾」で、第6回目の講義を行なってきました。今回は「月経のしくみと基礎体温の見方」というテーマです。今回から婦人科シリーズに入りました。

1、月経のしくみ

月経は視床下部-脳下垂体-卵巣-子宮の生殖軸でコントロールされています。
中医学の考え方では、心は神明を主り、腎は精卵の発育と排泄を主宰して生殖を主ると考えられています。神明は大脳の働きと同じですので、心-腎-子宮の生殖軸によって月経周期をコントロールしていると考えています。
よって、西洋医学と中医学の考え方が一致しているといえます。下記の表は、西洋医学と中医学の生殖軸の考え方を図表で表したものです。

生殖軸

2、婦人科の問診について

婦人科の問診では、一般問診(身長、体重、年齢、職業、既往歴、十問歌など)のほかに、必ず婦人科特有の問診を行なう必要があります。それは、月経の状況、帯下の状況、出産(流産)歴、などです。

3、月経病と生理不順について

生理不順とは月経周期と月経量、月経血の質、月経期間の異常です。
正常な月経周期は28日±7日です。通常、月経期が3~7日、低温期が7~12日、高温期が12~14日程度です。月経周期の異常は月経先期、月経後期、月経前後不定期があります。月経量の異常は過多月経、過少月経があります。月経期間の異常は経期延長があります。

・月経先期:月経先期とは、生理の周期が1週間ほど早まり、何周期かに渡って月経周期が21日以下、ひどいときには16~17日になることをいいます。
・月経後期:月経後期とは、何周期かにわたって月経周期が35日以上にのびることをいいます。 もし、高温期が14日以上あるときは妊娠の可能性が、また高温期が14日以上続いた後に体温が落ちて月経が来た場合には流産の可能性が考えられます。
・月経前後不定期:月経周期がばらばらで、月経先期と月経後期を繰り返す場合をいいます。
・過多月経:月経周期と月経期間(3日~7日)は正常で、経血量が非常に多いもの
・過少月経:月経周期と月経期間(3日~7日)は正常で経血量が非常に少ないもの
・経期延長:月経周期は正常で、生理期間が7日以上、重症の場合は半月も生理が続くもの

4、基礎体温について

①正常タイプ:こちらを参照
②低温期が長く、高温期が短いタイプ:こちらを参照
③高温期が不安定なタイプ:こちらを参照
④高温期への移行がゆるやかなタイプ:こちらを参照
⑤波動が激しいタイプ:こちらを参照
⑥高温期が長すぎる或は高すぎるタイプ:こちらを参照
⑦低温期が短い或は高すぎるタイプ:こちらを参照
⑧高温期がないタイプ:こちらを参照

上記の①~⑦のタイプですが、時には2つ~3つのタイプが混ざっていることもみられます。このようなケースは基礎体温と体質、症状をしっかりと分析して、個々の体質にあわせた漢方薬を選択することが大切です。 なお、よく使われる漢方薬は以下になります。

養血薬:婦宝当帰膠、当帰芍薬散、紅沙棘
補腎薬:杞菊地黄丸、六味丸、瀉火補腎丸海馬補腎丸参馬補腎丸参茸補血丸双料参茸丸海精宝ビタエックス
活血薬:冠元顆粒血府逐淤丸、折衝飲、温経湯、弓帰調血飲第一加減、水快宝、爽月宝
疏肝薬:星火逍遥丸(逍遥散)、加味逍遥散、弓帰調血飲、四逆散など
化痰薬:星火温胆湯(温胆湯)、二陳湯、半夏厚朴湯
免疫調整薬:衛益顆粒、インターパンチ、シベリア霊芝

テーマ:医療従事者になるための勉強 - ジャンル:学校・教育

パンダ花瓶

皆さん、こんにちは。パンダコレクション52弾は「パンダ花瓶」です。

ガラスの花瓶は中国土産の定番の一つですね。いろいろな絵柄の花瓶がありますが、私の場合はやはりパンダのきれいな花瓶(一輪挿し)を選びました。

パンダ花瓶

相談コーナーに花をさして飾っています。
この花は実は造花です。私の母が趣味でクレーフラワーを作っていまして、作品の一部をお店や社長室に飾っています。なかなかの腕前で、お客様も時々生花と間違えるくらいです。

この梅の花もパンダの一輪挿しに良く合っています。
相談室を華やかな雰囲気にしてくれています。

テーマ:コレクション - ジャンル:趣味・実用

お客様の声(不眠・悪夢・微熱

M・O様(40代女性)
怖い夢をよく見る。眠れない。
疲れると微熱が続く。

漢方を飲んですぐ100%良くなる訳ではありませんでしたが、
確実に少しずつ症状が改善されていくのが分かり、救われました。

真剣に聞いて下さる方が居て、そのつど処方して下さるだけでも
半分くらいは治ってしまうのかもしれません。

これからもどうぞ、よろしくお願いします。


お飲み頂いた主な漢方薬
・帰脾錠
・星火温胆湯


薬局から一言
いつも素敵な笑顔をありがとうございます。
これからも頼れる薬局でありたいと思います。
これからも宜しくお願いいたしますね。

テーマ:睡眠 - ジャンル:心と身体

習慣性流産(不育症)について

皆さん、こんにちは。不妊症・周期療法コラム第14弾は「習慣性流産(不育症)について」です。

子供がほしいのになかなか妊娠できない。やっとできたと思ったら流産してしまった。―このような悩みを持つ女性は少なくありません。
実は流産は決してめずらしいことではなく、妊娠した人の10~15%に流産が起こると言われています。また自然流産を3回以上繰り返した方は、4回目に妊娠しても80%が流産するという統計がありますので、流産を3回以上繰り返す習慣性流産は要注意です。
当店でも平均すると月に3人~5人くらいの方が妊娠されますが、残念ながら流産してしまうケースが10%くらいあります。通常よりは流産の確率は低いのですが、せっかく漢方薬を飲んで妊娠したのに流産になると、私のほうも落ち込んでしまいます。一方で当店では4回流産を経験された方が漢方薬を飲んで無事出産したケースもあります。また3回の流産を経験した数人の方が当店の漢方薬を飲んで無事出産しています。染色体の異常による流産はいわば自然淘汰ともいえますので難しいのですが、それ以外の原因でしたら漢方薬はかなり有効です。

習慣性流産の方でホルモンバランスの失調や子宮発育不全などが原因になる場合は、漢方医学では腎の機能低下(腎虚)があると考えます。妊娠するまでは補腎を中心とした周期療法を行い、妊娠してからも安定期になるまでは流産を防止する安胎作用のある漢方薬を服用すると効果的です腎を補う参馬補腎丸双料参茸丸海精宝胎盤エキス、気血を補う婦宝当帰膠、当帰芍薬散、十全大補湯などを組み合わせて服用します。不正出血があるときは帰脾湯や弓帰膠艾湯、田七などが効果的です。胃腸が弱く子宮の筋力が弱い方は補中益気湯、星火健脾散が効果的です。
最近は免疫異常による習慣性流産も増えてきています。免疫異常には抗核抗体の異常、抗リン質抗体の異常、夫婦リンパ球の類似などがあります。免疫異常のタイプや体質によって使う漢方薬は異なりますが、衛益顆粒やインターパンチ、紅沙棘冠元顆粒などの免疫を調整する漢方薬を体質に合わせて服用することで、一定の効果が期待できます。

さて、流産を防止するという意味では、体外受精も同じことになります。自然妊娠との違いは、採卵を行い、人工的に移植するということです。前回のコラムで良い採卵を行なうために低温期に飲む漢方薬についてお話ししましたが、高温期に着床を安定させ流産を防止する漢方薬は、上記の習慣性流産の方の漢方薬に準じます。やはり、受精卵の染色体の異常による流産は仕方がないのですが、それ以外については、漢方薬を飲むことで着床率が良くなっている手ごたえがあります。

習慣性流産の方が漢方薬を服用して無事出産されると喜びも大きく、漢方薬のすばらしい効果を実感することができます。

テーマ:不妊治療 - ジャンル:結婚・家庭生活

パンダ音楽隊

皆さん、こんにちは。パンダコレクション51弾は「パンダ音楽隊」です。

このパンダ音楽隊の置物は、半年ほど前にヤフーオークションで購入しました。
他のパンダグッズを探していたのですが、偶然見つけて購入しました。

パンダ音楽隊

5体のパンダがフルート、バイオリン、ギター、トランペット、太鼓を演奏しています。
とても姿がかわいらしく、楽器を弾いている雰囲気が伝わってきます。

ヤフオクは時々見るのですが、思わぬ掘り出し物が見つかることもあります。
漢方相談コーナーの棚の真ん中で、しっかりとした存在感を醸し出しています。

テーマ:コレクション - ジャンル:趣味・実用

漢方薬解説「桂枝茯苓丸」

皆さん、こんにちは。漢方薬解説第40弾は「桂枝茯苓丸」です。

桂枝茯苓丸はは日本で最も有名な漢方の古典「金匱要略」に記載されている漢方薬です。日本では多くのメーカーから、丸薬や錠剤、細粒、顆粒として発売されています。あまりにも多くのメーカが製造しているため、私もメーカーの選択をいろいろ検討しました。その結果、現在は丸薬は大晃生薬、エキス細粒は東洋薬行の製品を使っています。

桂枝茯苓丸・ダイコー

上記の写真は大晃生薬が製造している、桂枝茯苓丸の丸薬です。大晃生薬は名古屋の生薬メーカーで、全国的には有名ではないですが、非常に真面目な仕事をする会社です。桂枝茯苓丸も原典の金匱要略の製法に従い、丁寧に作っています。丸薬の色艶が美しく、少し柔軟性があり、噛んで食べても美味しいところが大きな特徴です。効果も他の丸薬より良いようです。

桂枝茯苓丸・東洋薬行

上記の写真は東洋薬行が製造している、桂枝茯苓丸のエキス細粒です。東洋薬行は今までも何回も紹介していますが、台湾の勝昌製薬の製品を輸入しているメーカーです。漢方エキスの中でも効き目は最高で、私が最も信頼している漢方エキスです。

桂枝茯苓丸の効能効果は「比較的体力があり、ときに下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせて足冷えなどを訴える次の諸症:月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、血の道症、肩こり、めまい、頭重、打ち身(打撲症)、しもやけ、しみ」です。

桂枝茯苓丸は名前のとおり桂枝、茯苓に牡丹皮、芍薬、桃仁を配合した、5種類の薬草からなる漢方薬です。牡丹皮、芍薬、桃仁は淤血を改善して、茯苓は健脾利水、桂枝は温通により冷えを改善して、活血化淤の力を強めます。以上の配合により、淤血の改善によい効果があります。特に骨盤内の淤血の改善に優れており、子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣嚢腫、多嚢胞性卵巣(PCOS)、生理痛、生理不順などの婦人科疾患によい効果があります。また、不妊症の周期療法でも淤血があるときは、生理期を中心に、低温期や排卵期にも使われることが多いです。特に多嚢胞性卵巣や子宮筋腫がある方には良く使われています。
その他にも冷えのぼせを改善しますので、淤血がある更年期障害にも効果的です。また、生理不順や淤血が原因になる、にきびやしみなどに使われることもあります。
以上のように淤血がある婦人科疾患に幅広く使われますが、男性の前立腺肥大や打撲傷などに使われることもあります。
淤血の改善でも、循環器疾患には効果があるケースもありおますが、通常は冠元顆粒血府逐淤丸などの他の活血化淤薬を選択することが多いです。

桂枝茯苓丸は「骨盤内の淤血を改善し、婦人科疾患に幅広く使用できる」漢方薬です。

テーマ:医療従事者になるための勉強 - ジャンル:学校・教育

体外受精と周期療法

皆さん、こんにちは。不妊症・周期療法コラム第13弾は「体外受精と周期療法」です。

当店に相談に来る不妊症の方は、病院治療をまったく受けないで来られる方は少なく、病院でいろいろ治療を行なってうまくいかないため来られる方が多いです。ですから、体外受精(IVF)を経験した方や病院から体外受精を勧められている方が少なくないです。
このようなときに、漢方薬の併用して良いか聞かれることがありますが、結論から言うと漢方薬を併用したほうが卵子の質が良くなり良い採卵ができることが多いので、結果的に成功率が高まります。
体外受精には、ロング法、ショート法、自然周期法などがありますが、年齢や卵巣機能、治療歴などによって適切な選択があります。
年齢が比較的若く卵巣機能も健全ですが、卵管の狭窄やご主人の精子不足により体外受精を選択する場合は、ロング法やショート法でできるだけ良い卵子を多く採卵して、凍結する方法が勧められると思います。
一方、治療経過が長くなり、年齢が上がってきたり、卵巣機能が低下してくると、いろいろな選択が考えられます。排卵誘発剤の使いすぎや年齢要素などにより、ロング法やショート法で多く採卵できなくなった時が一番問題になります。血液検査でもFSHが上がり、卵巣機能の低下が著しくなってくると、採卵数も少なく、成功率も低下します。
このようなときに、病院ではカウフマン療法で卵巣を休ませてから採卵する方法をとります。最近では、排卵誘発剤を多く使ってもたくさん採卵できないのであれば、むしろ排卵誘発剤を減らして自然周期に近い形で1個~2個採卵する「自然周期法」を勧める病院も増えてきているようです。

さて、漢方薬を使う目的ですが、低温期には卵巣機能を高め卵子の質を良くすることにあり、高温期は着床を助けて流産を防止することにあります。生理期は子宮をきれいにし、前の周期で黄体ホルモン剤を使った場合には、黄体ホルモン剤の排泄を促します。
体外受精では、低温期はhMG製剤やクロミッドなどの排卵誘発剤にスプレキュアなどの吸入剤を併用します。ですから、使う漢方薬は前回のコラムに準じます。
ただ、排卵誘発剤は漢方医学では陽を刺激するものと考えますので、良い卵子を作るために陰を養う漢方薬を多く使うと効果的です。私は婦宝当帰膠杞菊地黄丸紅沙棘海精宝ビタエックスなどを良く使っています。また、卵巣が腫れやすい方は、活血化痰薬を多く使い、卵巣の腫れを防止します。
高温期は肺移植を行なう場合は、着床を助けて流産を防止することが大切です。流産防止の漢方薬については、次回に詳しく説明します。
もし肺移植を行なわない場合は、活血化痰薬を多く使い卵巣の腫れを防止すると同時に、体内に蓄積した排卵誘発剤の排泄を高温期から促します。
さて、採卵する卵子は、3ヶ月前くらいにできた卵子の芽が成長するといわれています。ですから、漢方薬を併用する場合も、採卵する周期の3ヶ月以上前から服用すると効果的です。

以上、一般的な体外受精に対する対応を記載しましたが、治療経過や体質は個々に異なりますので、漢方薬の選択やアドバイスも臨機応変に対応しなくてはなりません。多くの経験があると適切なアドバイスができますが、治療しているご本人の体質や事情を良く聞いて、希望を叶えるように一生懸命対応することを心がけています。

テーマ:不妊治療 - ジャンル:結婚・家庭生活

お客様の声(頻尿・浮腫

A・S様(50代女性)
頻尿と浮腫みに悩み、来店しました。
病院の薬を飲んでいたが、改善がみられないので漢方を試してみようと思いました。

三ヶ月位服用を続けたら症状が落ち着き、外出が楽になりました。

価格も思っていたほど高くなく、薬も飲みやすく助かりました。

先生とお話しする事により、今まで悩んでいたことが軽減したように思います。
ありがとうございます。


お飲み頂いた漢方薬
・六味地黄丸
・牛車腎気丸



薬局から一言
尿に良い効果のある漢方薬を用いる事で、症状の改善が早く見られたかと思います。
漢方薬だけでなく、A・Sさんの食生活やライフスタイルの改善も良い効果があったのかと思います。
これからも、何かお悩みになりましたら、是非ご相談くださいね。

テーマ:健康 - ジャンル:ヘルス・ダイエット

閲覧パンダ

天気予報


-天気予報コム- -FC2-

プロフィール

元気パンダ

Author:元気パンダ
国際中医師の資格を持つ薬剤師が、日々の漢方相談で感じたことを通じて、正しい漢方医学の知識の普及を目指しています。また、趣味で集めているパンダコレクションも紹介する、楽しいブログです。
■ご感想・お問合せはこちら
 panda@kojima-y.com

最近の記事

最近のコメント

検索フォーム

月別アーカイブ

カテゴリー

RSSフィード

リンク

その他の言語 Ver.2

携帯でもパンダ!

QRコード

ランキング!

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。