元気パンダの漢方日記
国際中医師の資格を持つ薬剤師が、漢方医学の知見や日々の出来事、趣味のパンダコレクションの紹介をするブログです。






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AMHについて

皆さん、こんにちは。

今回はAMHについてお話します。
最近1~2年、漢方相談のお客様からAMHについての質問を多く受けるようになりました。
先日、日本不妊カウンセリング学会・前理事長の佐藤孝道先生の講演を聞く機会があり、ちょうどAMHのお話がありました。

AMHとは、抗ミュラー管ホルモンの略で、発育過程にある卵胞(1次卵胞、2次卵胞、小さい胞状卵胞)から分泌されるホルモンです。FSHの影響をあまり受けないため、一般に卵巣内にどれぐらい卵の数が残っているか(卵巣の予備能がどれほどか)を反映するといわれています。
病院の検査でAMHが低いと言われショックを受けているお客様も見られますが、AMHは妊娠率とはほとんど関係がないそうです。また、AMHの数値がとても低い方でも自然妊娠している人はたくさんいるようです。

ところで、原始卵胞は思春期に20万~30万個あり、その後は1ヵ月に約1000個の原始卵胞がなくなるといわれています。そして、閉経になった時は1000個になるそうです。つまり、閉経しても原始卵胞がゼロになるわけではないのです!

ではAMHを測定する意味ですが、AMHが低い場合は卵子の残りが少ないので、体外受精などの不妊治療ができる期間が限られてくるということを意味しています。特にロング法など卵巣に負担のかかる高刺激の採卵法は避けたほうが良いということです。

病院は忙しいためかAMHの検査値を伝えた後の説明が不十分のようで、このようなことをお話すると安心するお客様が多くおられます。

ただ、AMHは卵巣機能の目安にはなりますので、数値が低い場合は強力に補腎する必要があります。
漢方医学では加齢による卵巣機能の低下を「腎虚」と考えています。「腎は精を蔵し、生殖を主る」といわれており、腎を補うことで加齢による卵巣機能の低下を防止して、改善することができます。特に鹿角・亀板・羊胎盤などの動物性の補腎薬は「血肉有情之品」といわれ、腎精を補う効果が非常に優れています。

このような「補腎薬」や卵巣の血流を良くする「活血薬」、質の良い血を作る「養血薬」などを体質や生理周期にに合わせて適切に服用することで、AMHが低い方でも自然妊娠することができます。また、体外受精される時に質の良い卵子が取れたという方もいます。

AMHが低いと言われても心配し過ぎずに、ぜひ漢方薬をお試しください!
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妊娠成功が500名を突破しました!

皆さん、こんにちは。

小島薬局では平成13年から本格的に不妊症の周期療法を始めましたが、今日2名の方から妊娠報告をいただき、ついに500名を突破しました!

思いおこせば、周期療法の効果を確信できたのは私の家内が周期療法で2人目の子供を妊娠したことにあります。最初はそのうち授かると思っていましたが、なかなか授からなかったため周期療法を行い、3周期ほど婦宝当帰膠を中心とした漢方薬を服用したところ妊娠することができました。
その後、南京の夏桂成先生、北京の叢法滋先生などに周期療法を深く学び、全国の漢方薬局の仲間と情報交流をしながら効果を高めてきました。

周期療法の主要な漢方薬は一貫して婦宝当帰膠で、7割以上の方が服用しています。婦宝当帰膠は全成分中に当帰を約70%と高濃度に含む少し甘味のある飲みやすいシロップの製剤で、子宮を温めホルモンバランスを整える効果に優れています。

周期療法は中国では「補腎周期療法」とも言われ、生理周期に合わせて補腎薬を服用することが特長です。補腎薬の配合には原則がありますが、全身症状や生理の状況、基礎体温などを総合的に判断して、個々の体質に合わせて配合します。もちろん西洋医学の血液検査や診断も考慮します。

その結果、30代後半以降で病院も治療でもうまくいかなかった方や流産を数回繰り返している方でも妊娠・出産をされた方が多くいます。

お客様から喜びの声としてお手紙をいただくと、とても嬉しく感じます。

少子高齢化が社会問題となっている現在、マスコミでも不妊治療の問題が大きく取り上げられることが増えてきました。周期療法はまだまだ多くの不妊症で悩んでいる夫婦に貢献ができると思います。

今後も多くの方から喜びの声を聞くことができるように研鑽していきたいと思っています。

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男性不妊の研修会

皆さん、こんにちは。

一昨日、東京で不妊症専門講座の勉強会がありました。今回のテーマは男性不妊でした。先日、大阪の不妊カウンセラー学会での石川智基先生の話を聞いていたため、より深く学ぶことができました。

まず、一般精液検査の基準の話がありました。一般精液検査はこれ以下だと自然妊娠が難しいといわれている基準ですが、絶対的な数値ではないようです。また、体調などで非常に変動しやすく、最低でも2回、できれば3回以上の検査結果をもとに判断することが理想的と言われています。2010年に改定された、最新のWHOの精液検査の正常値は下記のようになっています。

精液量1.5ml以上
精子濃度1500万/ml以上
総精子数3900万以上
運動率40%以上
正常形態率4%以上(奇形率96%未満)
総運動精子数(総精子数×運動率)1560万以上


男性不妊の原因は精液に異常がある場合が多いですが、性機能障害(セックスレス)や器質性疾患も見られます。

★性機能障害:性欲障害・勃起障害・射精障害(不射精、逆行射精)など
★精液異常:乏精子症・無精子症・精子無力症・精液不液化・奇形精子症・精子死滅症・膿精症など
★生殖器器質性疾患:先天性無睾丸症・睾丸発育不全・隠睾丸・精索静脈瘤・尿路奇形・輸精管閉鎖など


その他に糖尿病や肥満などの生活習慣病、ストレス、睡眠障害、性感染症、免疫異常、手術後遺症や薬物などによる医原性の原因などがあげられます。

さて、男性器の構造を考えると、精子を作る精巣、精液(精奨)を作る附属腺(前立腺、尿道球腺、精嚢腺)、精子や精液が通過する精子輸送路(精巣輸出管、精巣上体、精管、射精管、尿道)のどこに問題があるかを考慮する必要があります。漢方医学はそれぞれの原因に合わせて良い漢方薬がありますが、原因が特定できなくても一定の効果を得ることができます。

普段の薬局店頭での漢方相談では、男性側の検査を行っていないケースが良くあります。また、検査を行っていても一般精液検査を1回~2回行っている程度で、原因となる疾患の診断まで行っているケースは少ないです。これは、前述の石川智基先生が言われるように男性不妊の専門医が非常に少ないということにあると思います。

一般精液検査と問診だけでも、精液の量と精子の数のバランス、直進運動率による精子の元気さ、白血球数による炎症の有無、生活習慣による酸化ストレスの度合い、体質による精子輸送路の通過状況の推測、ストレスによる勃起能力の程度などを推測することは可能です。

全身症状と男性器の特長を合わせて弁証を行いますが、虚症には精気不足、脾腎陽虚、陰虚火旺のタイプが多く、実証には肝気鬱結、下焦湿熱、淤血のタイプが多く見られます。体質に合わせた漢方薬と食養生などの生活習慣病の改善で、精子の質は必ず良くなると思います。

漢方相談の際はぜひご夫婦でご来店ください。

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男性不妊について

皆さん、こんにちは。

3月10日(日)に大阪で行われた不妊カウンセラー学会に、漢方スタッフの田中友也が参加しました。その際に男性不妊の専門医として有名な石川智基先生が男性不妊の講演をされました。

石川先生によると、不妊症の原因は男女半々の確率ということです。ですから、『不妊治療は、夫婦揃って行うべき』とハッキリと言われていました。近年は明らかに精子の質も低下しているが、男性不妊専門の医師が少ないため、精子の問題が見逃されているとの事です。

卵子は年齢により質が低下しやすいですが、精子は年齢よりも酸化ストレスにより質が低下します。酸化ストレスに侵された精子では、DNA損傷が起こりやすく、妊娠率の低下や流産の原因になるということです。精子の酸化ストレスの一番の原因はタバコですので、禁煙は大切です。その他に睡眠不足、ストレス、重金属、肥満などがあるそうです。さらに精子は高温環境に弱いため、ブリーフよりトランクスが良く、サウナへの入室も避ける事が望ましいそうです。

さて、精子は溜めたほうが良いという説と時々射精した方が良いという説がありますが、結論から言うと定期的に射精した方が良いそうです。禁欲期間が長いと、精巣で作られる精子も死んでいくため、精子のDNA損傷のリスクが高まります。5~7日溜めると、精子のDNA損傷は約2倍になるそうです。自然妊娠に大切なのは精子の量よりも質にあるので、週に3回以上射精したほうが望ましいそうです。

男性不妊の治療としては、①酸化を防ぎ精子の質を良くする、②精子の数を増やす、③勃起能力を高める、ということがあります。

③の勃起能力を高めるということについては、バイアグラやレビトラなどの西洋薬が効果的です。漢方薬では、海綿体の血流を良くする活血薬が効果的です。ストレスで勃起不全になる方は、柴胡製剤や牛黄製剤が効果的です。

一方、①の酸化を防ぎ精子の質を良くする、②の精子の数を増やす、ということについては、西洋薬は良い薬がなく、漢方薬が得意としています。
酸化を防ぎ精子の質を良くする漢方薬としては、アルフラット(亜鉛・セレン・紅景天製剤)、北樹王(亜鉛・セレン・マカ製剤)が素晴らしいです。もちろん活血作用のある漢方薬も効果的です。

アルフラット

精子の数を増やす漢方薬としては、益精(牡蠣肉・鹿茸・アリ製剤)、イーパオ至宝三鞭丸などの動物性補腎薬が効果的です。

益精

その方の症状や問題に合わせて、適宜漢方薬を組み合わせるととても良い効果を得ることができます。
不妊症のご相談は、ぜひご夫婦でご来店ください!

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不妊症Q&A

皆さん、こんにちは。

マイドゥーコラム第33弾は、2011年10月号の「不妊症Q&A」を加筆訂正したものです。

9月7日にオープンした小島薬局漢方堂は、FUFパウダーと活性炭によりイヤシロチ化した空間に、幸運を招く「パンダ神社」、身体を心から温める「足岩盤浴」、パンダグッズを展示した「パンダミュージアム」など、癒しの空間が好評をいただいております。

さて、11月24日(木)は毎年恒例のマイドゥー本社での漢方講演会です。今年は「不妊症」がテーマです。今回の漢方コラムは、マイドゥー・高村氏との対談形式で「不妊症の漢方治療」について解説します。

高村:なぜ漢方薬を飲むと妊娠しやすくなるのでしょうか?
小島:妊娠はよく畑と種に例えられます。種は精子と卵子が結合した受精卵、子宮内膜が畑にたとえられるわけです。つまり、畑である子宮内膜に適度な栄養(血液)と水分、そして温かさがあれば受精卵が良く育ちます。漢方薬は子宮や卵巣を温め、骨盤内の血流を良くして、妊娠しやすい体質作りを行うことができます。

高村:なぜ周期療法が効くのでしょうか?
小島:漢方薬はもともと不妊症に効果的ですが、生理周期に合わせて漢方薬を飲みわける周期療法は、より効果的です。女性の体は生理周期(生理期、低温期、排卵期、高温期)によって女性ホルモンの分泌が異なります。基礎体温の形と自覚症状により体質を判断して、体質に合った漢方薬を調合します。

高村:小島薬局ではどのくらいの実績がありますか?
小島:小島薬局では、毎年50人前後の方が妊娠しています。今年も11月までに46人の方から妊娠の報告をいただいています。30代~40代の方が多く、病院で治療しても妊娠できない方が多い中で、良い効果が得られていると思います。

高村:病院の治療と併用できますか?
小島:もちろん併用できます。小島薬局に不妊相談に来られる6割~7割の方は、現在または過去に病院で不妊治療を行っています。体外受精を行う方もいますので、排卵誘発剤やホルモン剤の特徴に合わせて漢方薬を使うことで、副作用を軽減して治療効果を上げることができます。

高村:漢方薬の値段はいくらくらいですか?
小島:生理周期の状況や結婚後の期間、婦人科疾患の有無などにより異なりますが、周期療法を行うと1ヶ月で2万円~3万円になります。年齢が若い方で特に婦人科疾患がない方はもう少し安くなりますが、30代後半以降で不妊期間が長い方や特定の婦人科疾患がある方はもう少し高くなることもあります。

高村:よくわかりました。講演会を楽しみにしています。

*11月24日(木)のマイドゥーの講演会は例年より少人数でしたが、和気藹々と楽しく行うことができました。

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Author:元気パンダ
国際中医師の資格を持つ薬剤師が、日々の漢方相談で感じたことを通じて、正しい漢方医学の知識の普及を目指しています。また、趣味で集めているパンダコレクションも紹介する、楽しいブログです。
■ご感想・お問合せはこちら
 panda@kojima-y.com

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